おおよそ5秒~5分でポジションが完結する、非常に短いスパンでの取引をいいます。小さな利益を積み増していくスタイルで、利益幅が小さく取引回数が多いのが特徴です。
特に1~5秒くらいの非常に短いスパンのスキャルピングを、秒スキャなどとも呼んでいます。
利益幅および損切り幅を5pips前後に設定するのが基本となります。損切りを置かないスキャルピングは論外です。(※私個人の意見)
スキャルピングの大きな特徴として、利益幅が小さいという特徴があります。これは高速決済する上での宿命的な特徴といえます。
急変動を狙ったスキャルピングは決済までの時間が非常に短く、それゆえに変動する値幅、狙いにいく値幅も必然的に小さくなります。もっと大きな値幅を取りたいのであれば時間を待つしかなく、スキャルピングというよりもデイトレードの領域になると思います。
損切り幅も必然的に小さくなるスキャルピングにおいては、細かなノイズは命取りになります。
ドル円 1分足。
アルゴリズム売買丸出しのドル円。こんな動きを見た日にゃ、スキャルピングで遊びたくもなる。
メジャー通貨ペアであるほど、取引規模が大きい通貨ペアであるほど、節目や抵抗などプレイヤーに意識されやすい場所が機能します。
特にドル円などは、1分足レベルでも驚きの美しさを誇ります。
スキャルピングで取れる値幅はおおよそ5pips前後です。利益幅が平均して5pips程度しか取れないスキャルピングでは、スプレッドが利益に大きな影響を及ぼします。
幸いなことに近年のFX会社は、顧客サービス競争の一環として低スプレッド化が進んでいます。私がFXを始めた2008年頃は、ドル円のスプレッドですら4.0pipsほどあり、とてもじゃないがスキャルピングなんてできませんでした。最近はドル円のスプレッドは0.5pips未満が当たり前となっており、プレイヤーにとって非常にありがたい傾向が続いています。
スプレッドが1.0pips未満であれば、スキャルピング勝負を有利に運ぶことができます。
これはスキャルピングに越した話でもないのですが、通貨ペアに流動性(ボラティリティ)があることは大切な要素です。
値が動いてナンボの世界なので。
私が選ぶ、FXスキャルピングトレード向きの通貨ペアは以下の通り。
スプレッド目安 | 個人的評価 | |
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ドル円 | 0.3pips | ★★★★ |
ユーロドル | 0.4pips | ★★★ |
ユーロ円 | 0.6pips | ★★★ |
低スプレッド、値動きの信頼性などを考慮すると、これらの通貨ペアに絞られます。
豪円・オジドルなど、スプレッドの狭い通貨ペアは他にもありますが、値動きの信頼性を考慮するとノイズも含めて損切り幅を5pips以内に抑えることが難しいように思います。
補足ですが、FX会社によってはスキャルピングに向き・不向きがあります。
FX会社の中には、「ドル円0.3pips」など平時の低スプレッドを謳っておきながら、相場が急変動したときに故意にスプレッドを広げる行為をするFX会社も存在します。(それも頻繁に)
スキャルピング自体がFX会社に好まれる傾向にはなく、特に1~5秒という非常に短いスパンで取引を繰り返す行為(秒スキャ)を禁止しているFX会社も存在します。腕の良いスキャルパーはFX会社に煙たがられ、最悪の場合、口座凍結されてしまうケースもあります。
スキャルピングはほどほどに。
スキャルピングは高等技術を求められる割に欠陥が多いトレードスタイルなので、個人的にスキャルピングはあまり勧めません。私もサイン待ちの暇つぶし程度にやっているくらいです。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |