
豪ドル(AUD)について

- 豪ドル(AUD)の特徴
- 経済情勢は比較的安定かつ、高スワップに期待できる通貨
- コモディティ価格との連動性が高い
- 金価格と豪ドル
- 原油価格と豪ドル
- 底で拾って超長期ロングが基本
- 年に数回ある売りの大相場 (叩き売りセール)
豪ドル(AUD)の特徴

豪ドルについては、いろいろな呼び名があります。 (俗称含む)
- 豪ドル
- オーストラリア・ドル
- オージードル (オジドル)
- 羊 (俗称)
ちなみに「オージー」は「オーストラリアの○○」という意味で、オージービーフなどに代表されます。
豪ドルと米ドルの通貨ペア(AUD/USD)を呼ぶ際、
- 豪ドル・ドル
- オージードル・ドル
などと長ったらしくなってしまうので、私は単純に「オジドル(AUD/USD)」と呼んでいます。
イギリス連邦加盟国
オーストラリアや隣国のニュージーランドは、国旗からも分かるようにイギリス連邦の加盟国です。

オーストラリアとニュージーランドは地理的に近く、地政学的な影響を受けやすい関係にあります。オーストラリアはニュージーランドにとって最大の貿易相手国であるため、オーストラリア経済が堅調に推移すればニュージーランド経済もそれに連動し、逆にオーストラリア経済が低迷する局面ではニュージーランド経済も大きな打撃を受けます。
経済情勢は比較的安定かつ、高スワップに期待できる通貨
豪ドルの大きな特徴として、金利が高く推移する傾向があります。そのため、2国間の金利差を利用した「キャリートレード」の温床になることもしばしば。
特に日本円(JPY)は、平成のバブル崩壊後、長い期間に渡ってゼロ金利政策を続けており、オーストラリアドルの高い金利と日本円の超低金利を利用した「円キャリートレード」が一時期流行になりました。 (2008年頃まで)
豪ドルの金利は現在低めに推移していますが、2008年頃には7%を超えていました。私がFXを始めたのがこの頃なので、豪ドル=高金利通貨の代表格というイメージが未だに残っています。
コモディティ価格との連動性が高い
コモディティとは、農産物や鉱産物、資源エネルギーなどを指します。日本では一次産品とも呼んでいますね。コモディティと呼ばれる商品には、具体的には以下のものがあります。
- 小麦、大豆、トウモロコシ
- 金、銀、プラチナ、レアメタル
- 原油、石炭、天然ガス
オーストラリア経済は、これらコモディティ(一次産品)に強く依存しており、コモディティ価格の変化に敏感に反応する特徴があります。

金価格と豪ドル
コモディティの中でも、特に金価格との連動性が極めて高いのが特徴です。 (約80%)

※豪ドルのインデックス値がなかったため、オジドル(豪ドル・ドル)のチャートを利用しています。
意外と知られていないかもしれませんが、オーストラリアは世界有数の金の産出国です(世界第2位~第3位)。そのため、金の価格と豪ドルの価格には正の相関があり、金の価格に引っ張られるかのように豪ドルの価格も推移・変化します。
原油価格と豪ドル
オーストラリアは原油輸出国でもあり、原油価格との連動性も高いのが特徴です。

※豪ドルのインデックス値がなかったのでオジドル(AUD/USD)のチャートを利用しています。
※原油チャートに関しては、国際原油価格に大きな影響を与えているWTI原油先物価格の値を利用しています。WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)はアメリカ国内の原油先物市場です。
底で拾って超長期ロングが基本
オーストラリアドルは、底に近い場所で拾って超長期ロングでスワップポイントを狙う通貨です。基本的にデイトレード・スキャルピングトレード向きではなく、私も大きなチャンスがあった時のみスイングトレードを検討しています。
ただし、底で拾えるチャンスは数年に一度とかそのくらいの頻度なので、超長期ロングは運よく拾えたら本当にお宝ポジションといえます。底は狙って取れないので気長にじっと待つしかありません。我慢しきれずに高値でポジションを持ってしまわないように注意しましょう。
年に数回ある売りの大相場 (叩き売りセール)
私も年に1,2回しか触りませんが、触るときは決まって売りの大相場のときです。こういった大相場では、数日で400pips取れることも珍しくありません。

オーストラリアドルのようなリスク好感通貨の場合、階段状に徐々に集まっていく「買い」よりも、崩れたときの「売り」の方が下落スピードが速く、私は値が崩れるような大相場を狙って「売り」で参加することがあります。
値が崩れたときのスピードは非常に速く、数日間で決着するような相場が多いです。そのため売りでもスワップはほとんど気になりません。
