オセアニア通貨の代表である豪ドルと、基軸通貨米ドルとの通貨ペア。
鉄鉱石・石炭・石油などの資源に恵まれ、先進国ながらも高い金利政策を行うことのある豪ドル。米ドルも、景気回復局面ではインフレ抑制のために金利を引き上げることが多い。そのため、オジドル(AUD/USD)で金利差を狙っても地合いによっては相殺されてしまう場合があり、スワップポイント投資には向かない。(豪円でやるのが無難)
豪ドル(AUD)と米ドル(USD)のペアを呼ぶときは、いくつかの呼び方があります。
長くなってしまうことが多いため、私は短く「オジドル(AUD/USD)」と呼んでいます。
私はオジドルが苦手です(笑)。難解にさせている理由のひとつに、デイトレード向きではないことが挙げられます。私のような短期トレードをスタイルとする人間にとっては、オジドルの値動きにかなり振り回されるのではないでしょうか。
「0.72963」の上髭がキツイ。それ以外の時間帯は許容レベル。全体的にやらしい髭が多い上、値動きも難解な印象を受けます。ユーロドルのそれとは全く異なる、意味不明な輩。
日足レベルでもこんな感じ。大事な所は抜いていないが、それでも汚い印象を受けます。天底なんて都合よく取れないだろうな。
オジドルは一度トレンドが発生すると、非常に長期間に渡って持続する傾向があります。ただ、途中で入ると汚い値動きに翻弄されるので、端で拾えればラッキー程度でスイング放置が良いのかもしれません。
トレンドのスパンが長いので、月足レベルでようやく綺麗に見えてきます。
綺麗な三角保ち合いを形成することも。目盛を見れば分かりますが、三角保ち合いのスパンが2年間という非常に長い時間間隔です。
こんなの狙って取れねぇだろ。(笑)
豪ドルは7%を超える政策金利を実施した過去もあり、リーマンショック(2008年)が起こるまでは高金利通貨の代表格でした。現在は低金利に推移していますが、政策金利は政情によって変化するので、利上げへの潜在的な期待感は持ち続けています。
ただ周知の方も居るように、米ドルも景気回復局面で利上げを行う傾向があるため、オジドル(AUD/USD)自体は金利差を狙う通貨ペアには向きません。
スワップポイントを狙うのであれば、利上げの可能性がほぼない日本円(JPY)と組ませるのが定石です。
難易度 |
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上級者向け(上級者でも難しい) |
値動きの信頼性 | |
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スキャル | ★ |
デイトレ | ★★ |
スイング | ★★★★ |
こんな採点で良いのだろうか(笑)。何か、豪ドルメインで結果を出している人に失礼だ。
やらしい髭が多く、日足などのスイングレベルでも汚い印象を受けます。ただし、トレンドを形成する上で絶対に抜けてはならない場所はきちんと守っているので、てんでデタラメな動きという訳でもありません。値動きやトレンドのスパンが長いので、デイトレやスキャルではかなり翻弄されるのでは?
あと、オジドルがユーロドルの方向性を決める先行通貨ペアだと書いている記事も見かけますが、私自身オジドルの値動きは全く考慮に入れておらず、先行通貨ペアだという印象も受けません。逆に「余計なノイズが増えるのでは?」とすら思っています。
超長期的に豪ドルが米ドルよりも弱くなる可能性は低いと思うので、長い人生の中、運良く底の地合いに巡り合えたら、「低レバロングで30年鬼ホールド」みたいな超長期トレードもやってみたいなぁ。(おじいちゃんになっちゃう)
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |