相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/12/15

ユーロドルの特徴(EUR/USD)

サインが出たときの強さはピカ一。デイトレードやるならユーロドルが恐らく最強です。ユーロ通貨は失敗作ですが、消えてもらうのは困ります。
目次
  • ユーロ(EUR)、米ドル(USD)について
  • トレンド発生時は、意地でも下げない強固な支え
  • ストップ狩りを好む習性
  • ドル円との逆相関
  • 雇用統計の主役
  • ニューヨークダウや、DAX(ドイツ株価指数)と連動するのか?
  • テクニカル指標との相性
  • 個人的採点

ユーロ(EUR)、米ドル(USD)について

欧州連合旗
アメリカ国旗

アメリカに匹敵する経済圏をもつユーロ通貨と、基軸通貨の米ドルとの通貨ペア。世界ナンバーワンの取引高を誇り、世界中のヘッジファンドも積極的に取引している。

私もユーロドルに飯を食わせてもらっている面が大きい。

トレンド発生時は、意地でも下げない強固な支え

どの通貨ペアもトレンドに逆らわないことは大前提ですが、とかくユーロドルに関しては、絶対にトレンドに逆らってはいけません

  • とにかく、意地でも下がらない。(上昇トレンドの場合)
  • とにかく、意地でも上がらない。(下降トレンドの場合)
ユーロドル 上昇トレンド

強固な下支え。「何で下がらないの?」「こんなのインチキだ!」という意見はユーロドルには通用しない。

ユーロドル トレンドライン

芸術性のあるトレンドラインを形成。ただし、ユーロドルでここまで綺麗なトレンドラインを引けるのは稀。

基本的にトレンドラインとの相性はあまり良くないので、引いても仕方がない場合が多い。

ストップ狩りを好む習性

ユーロドルは直近のトレンドに対して絶対に逆らってはいけないと先述しました。ユーロドルは順張りが私の中で鉄則となっています。「ここの抵抗は固いだろう」と安易に逆張りをしても、見透かしたように逆張りポジションのストップを狩りにきます。

また、ストップを狩りながら上下に髭を作って動くので、ユーロドルは押し目が拾いにくい印象です。短期勝負では、逆張りよりもストップを狩る側に回ったほうが勝率は上がると思います。「ユーロドルの値動きが苦手」という人は、抵抗や押し目を頼りに逆張りでポジションを取ろうとするのが原因のひとつかもしれません。

(例1)安値更新からの高値更新

安値更新からの高値更新

伝家の宝刀、安値更新からの高値更新。要人発言や雇用統計など大きなイベントで出現するこの動きは大好きです。

時間軸を見てもらえば分かるが、この惨事は1分足である。ユーロドルの値動きに慣れていない初心者は焼かれること間違いなし! ガンガン焼かれて経験値を上げてください。いつかこの動きが美味しく取れるようになります。(髭を埋めに行く動き)

(例2)高値更新からの安値更新

高値更新からの安値更新

短期Sポジを狩ってからのナイアガラバスターが炸裂。(これはかなり分かりやすかった)

直近トレンドの転換サインをかなり正確に読み取れないと、順張りしているつもりが逆張りになってしまっていることがしばしばあるのが、ユーロドルの値動きです。

ドル円との逆相関

ユーロドルを取引するに当たっては、ドル円との逆相関を考慮に入れると精度が上がります。

ドル円とユーロドルの逆相関

基本的に、ドル円(USD/JPY)が上がれば、ユーロドル(EUR/USD)は下がります。(逆相関)

雇用統計の主役

月に1度の一大イベントである米国の雇用統計(非農業部門雇用者数)。

雇用統計

このイベントの主役は、ドル円とユーロドルです(ほぼ逆相関)。世界中の投機筋も一斉に時間を合わせて参入してくるので、非常に信頼性の高い値動きをします。

全モ(安値更新からの高値更新、高値更新からの安値更新)になる場合もあり、パターンが出やすく稼ぎ時です。(全モ・・・全戻しの略

リーマンショック(2008年)で世界恐慌に陥ってからは、この米雇用統計が経済指標の王様であったが、緩やかに景気回復する過程を経て2017年以降は、米雇用統計が為替相場に及ぼす影響は小さくなっている

ニューヨークダウや、DAX(ドイツ株価指数)と連動するのか?

米ドルに関してはニューヨークダウが、ユーロに関してはDAX(ドイツ株価指数)辺りに連動要素があります。人によっては、ギリシャ債券市場を監視している人も居ます。(2010年ギリシャ経済危機で騒がれてた頃の話

私の場合は日経平均同様、考慮に加えることで信頼性よりもノイズが増えると考えているので、これらの値動きは除外しています。(観なくてOK)

テクニカル指標との相性

世界的な取引規模No.1のユーロドル。通貨ペアとしての値動きの信頼性も高くテクニカル指標との相性も良いといえます。一部のテクニカル指標においては美しい職人芸を魅せてくれることもあります。

フィボナッチ・リトレースメント

ユーロドルの4時間足。フィボナッチ・リトレースメントの「61.8%」水準における戻しを確認できる。

個人的採点

難易度
中級者向け(慣れれば非常にやりやすい)
値動きの信頼性
スキャル ★★★
デイトレ ★★★★★
スイング ★★★★

私の稼ぎ頭である通貨ペア。このペアが消滅するとちょっと困ります。ユーロドル単体でも読めますが、逆相関のドル円も同時に極めることで、さらなる高みへと登れます。慣れるまでに時間が掛かると思いますが、ユーロドルの値動きを為替相場の基本的な値動きとして考えられるようになるとかなり強いです。FX経験者でも未だにユーロドルの値動きは苦手という方も居るかもしれませんが、ユーロドルの値動き理解することで新しい発見があると思います。

スキャルでも利益を積み上げられますが、若干やりにくい印象。スキャルやるくらいなら、デイトレレベルの押し目を待った方が良いです。

売買サインが出たときの強さはピカ一。デイトレードやるならユーロドルが恐らく最強です。他の通貨ペアを押しのけ、サインに従って強引に目標到達ラインへ突っ走ります。その反面、スイングトレードは結構難易度が高いのではないだろうか。

2018年以降、ゴミみたいな低ボラをかまされ、イライラする展開も増えた。2022年7月に通貨パリティを達成した後は、目的がなく右往左往してる模様。(いつまで続くんだコノヤロウ)

ユーロ通貨は失敗作ですが、消えてもらうのは困ります。(ドル円の取引頻度増えたから、まあ消えてもいいけど)

通貨ペアごとの特徴
サムネ画像 ユーロドルの特徴(EUR/USD)
通貨や国について
通貨・通貨ペアに関する基礎知識
通貨相関について
手法と通貨ペア
管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。