
ポンドドルの特徴 (GBP/USD)

- ポンド(GBP)、米ドル(USD)について
- スイングトレードが有利
- とてつもなく綺麗だった週足
- ライントレーダーは比較的戦いやすいか?
- 個人的採点
ポンド(GBP)、米ドル(USD)について


かつての基軸通貨英国ポンドと、現基軸通貨の米ドルとの通貨ペア。歴史好きな私はこれを聞いただけでワクワク感が止まらない。大英帝国は二度の大戦を経て疲弊し、基軸通貨の地位を失っている。
昔から英国ポンドは「実体経済に対してレートが高い」と言われ続けており、1992年にはジョージ・ソロスをはじめとするヘッジファンドに売り叩かれている。(ポンド危機)
長期的にも英国ポンド安の流れは続くと思われる。
スイングトレードが有利
ポンドドルは値動きが大きいため、デイ・スキャルレベルで眺めてしまうと、無駄な損切りが増えてしまうリスクがあります。余程値動きの端で取らない限り、浅いストップは引っかかってしまいます。また、ドル円やユーロドルに比べてスプレッドが広い点も、スキャルには不向きといえます。デイトレードを行う場合でも、かなり引き付けてからエントリーした方が良いです。

ポンドドルの4時間足。上図のトレンドラインは割と適当に引いてます。
三尊天井について
教科書に載せてもいいほど綺麗な三尊をポンドル先生が形成していたので、参考までに紹介します。

ポンドドルの芸術的な三尊。

三尊は天井を示唆すると言われていますが、個人的にはそうは思いません。
三尊を形成するまでが美しい値動きであって、形成(完成)してしまったらそこでトレンドが反転することもしばしばあるからです。上チャートでは綺麗な三尊が完成していますが、1.40000アンダーは日足レベルでの押し目になります。三尊完成を契機に、トレンドが上向く可能性も十分にあるのです。

過信は禁物。ここまで戻されるとグゥの音も出ない。(三尊天井の失敗)
とてつもなく綺麗だった週足
2007年にサブプライムローンが焦げ付き出し、翌2008年にはリーマンブラザーズ破綻。
これらアメリカに端を発した混乱は世界同時株安の様相を呈し、2008年~2013年に掛けて世界的な不況が襲います。リスク通貨であるポンドも米ドルに対して弱含み、底打ちまで長い保ち合い相場が続きました。

この頃のポンドドルは週足レベルでとてつもなく綺麗な保ち合いを展開しており、かなり驚かされた記憶があります。
ライントレーダーは比較的戦いやすいか?
1時間足で適当に引いてみたライン。

私は普段トレンドラインを使いませんが、ライントレーダーは意外と戦えるカモ?
投機通貨ペアの名に恥じることなく、アルゴってるねぇ。(笑)
個人的採点
難易度 | 上級者向け (難しい) |
---|
スキャル | ☆ |
---|---|
デイトレ | ☆☆☆☆ |
スイング | ☆☆☆☆ |
値動きが激しいためスキャルには不向きです。スキャルをやる場合でもストップ幅を10pips程度に広く取った方がよい。もちろん、値動きの端でエントリーした上での話になります。ポンドドルはスプレッドが広めな点も、スキャルには向いていないといえます。スキャルをやるよりも、じっくり時間と値幅の取れるデイトレードを選択した方が取りやすいと思います。
要所要所では恐ろしく綺麗に動くので驚くきます。やはりヘッジファンドなど投機筋のおもちゃ通貨ペアという印象を持ってしまいます。
個人的にドル円とユーロドルを極つつあるので、新しい通貨ペアを開拓するのであればポンドドルは研究を進めてみたい通貨ペアです。ポンドドルを専門にしている玄人も居り、取れる人にとっては100pips、200pipsクラスが比較的容易に狙える通貨ペアなのだろうと感じます。
