ドル円(USD/JPY)とユーロドル(EUR/USD)は、それぞれ基軸通貨米ドルとペアを組む「ドルストレート」と呼ばれる通貨ペアです。日本ではドル円チャートは(USD/JPY)、ユーロドルチャートは(EUR/USD)のように表記するため、ドル円チャートとユーロドルチャートは逆相関の関係になるのが基本です。
上図チャートでは、8月25日を境に、ドル円は下落から上昇へ、ユーロドルは上昇から下落へ転じていることが分かります。これがドル円とユーロドルの相関関係です(逆相関)。この相関性を主軸に、
などを総合判断しています。
上のチャートは非常に綺麗な逆相関が出ていますが、常にこのように綺麗な鏡映しチャートができる訳ではないので誤解しないようにしましょう。普段の相場では、局地的に見て「連動するタイミングが反対に動いている」というレベルです。
為替チャートは単独でも読み取ることが可能です。しかし、デイトレードやスキャルピングトレードなど、チャートの時間軸が短くなればなるほど、不意の逆噴射に見舞われてしまうリスクが増えます。
チャートの時間軸が短くなればなるほど、値動きの自由度が増すからです。
不意の逆噴射が発生する原因のひとつに、「他の通貨ペアとの相関上、やむを得ず足止めを食らう」ケースがあります。
ユールドルが固い抵抗にぶつかっている為に、ドル円が急激に買い戻されている。
単独でチャートを見るのではなく、他の通貨ペアとの相関も考慮することで、こういった可能性に備えることができるようになります。
他の通貨ペアが微妙な位置にいる場合、トレンド方向にポジションを持っていたとしても、一旦利益確定をするなど慎重になった方が良いです。(特にデイトレードなど短い時間足での取引)
相場の9割以上のケースでは、ドル円が上がればユーロドルは下がる逆相関の展開になりますが、稀にこの相関が崩れる相場があります。
リスクオン相場とリスクオフ相場です。
まぁ、基本はドル円が上がればユーロドルは下がるんで、例外的な動きとして頭の片隅に置いておけばよいと思います。私は市場が開いていれば毎日為替相場を見ていますが、逆相関の関係性が崩れるのは本当に稀なので、違和感にはすぐ気が付きます。
大事なのは、相関性も含めて複数チャートを照らし合わせ、時間軸の進行を体感することだと思います。これが出来るようになると、「いつブレイクするのか」「時間スケールからみて一旦利確した方がよさそうだ」などの総合判断に役立てることができます。
DMM.com証券には、通貨相関を比較できるツールが用意されています。他のFX会社にはあまり用意されていない機能なので重宝します。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |