右も左も分からないFX初心者が損する典型は、「損切り貧乏」「よく分からないから負ける」といった理由が多いですが、FXの値動きが分かるようになってきたからといって大損しなくなるわけではないので注意してください。むしろ、FXに慣れて自信を持ち始めた人の方が、大損して一発退場させられる危険性が大きいかもしれません。
FXチャートが規則的に動いていることが何となく解るようになってくると、何だか自分が相場の真理を知っている特別な人間のように自己を誇大化てしまうことがあります。大体3~5年目くらいのにわかトレーダーに多い印象を受けます。
FXでは、「こうなるに違いない」というような勝手な妄想を抱いてしまい、まんまと罠にはまる人が非常に多いです。私もそれを経験しているのでよく分かるのですが、為替相場に慣れ始めた頃が一番危険です。為替掲示板を見ていると自信満々に「こうなる!」と断言している人を見かけますよね。中には当たっている人も一部居ますが、半数以上は間違った分析をしていて外れた後に姿を消していきます。解った気分になるとアピールしたくなる気持ちは分かりますが、そういう人の分析は大概的を得てないことが多いです。
私の場合、鉄板チャートが出現して次の展開が分かっていても、掲示板にわざわざ書こうとは思いません。時間軸の都合でチャートが進むのに数時間掛かることもあるし、そもそも書き込むメリットがあまりありません。
下手に自信を持っている時ほど悲惨なものはありません。5年程度のFX歴ではまだ危ないかもしれません。(個人差あり)
中途半端にチャート分析できる人がやってしまうのが「転換ポイントの見落とし」です。
直近トレンドに従って売りポジションを積み増しているが、一段階大きなスケールでの転換点(しかも熟練しないと見えてこない抵抗)に気が付いておらず、相場が転換する(可能性がある)のを見落としている状態。
相場が転換し始めているのに、まだ売り目線を変えることができない。
直近トレンドに従い順張りしているつもりが、結果的に逆張りになってしまっている状態。
下手に自信があると、それが過信に繋がるので注意。
売り目線に自信があるため、当初決めていたストップをずらす。同時に売り増しもする。
チャートの結末を見てもらえれば分かりますが、結果的に「転換する可能性のあるポイント」が転換点として機能し、相場は反転をします。転換していることに薄々気づきつつも、損切したくない心理や自信を失いたくない心理などが働き、まだ売り目線を変えられずにいます。
最後に待っているのは「ショーターがストップを設置している場所まで上げて、ストップを根こそぎ狩る」という結末です。買い相場に転換しているので当たり前ですよね、ロンガーの目的はショーターのストップを狩ることですから。
ムキになって売り増しして、しかも100pips以上の負債を損切りさせられる最悪パターンです。ムキになっているので当然レバレッジ管理もできておらず、致命傷の大損失を被ります。自分の実力を過信し過ぎると、こういった結末が待っています。
「まだストップずらしますか?」
転換していればそれも狩りに行くのが相場です。
こういう失敗はFX経験者なら何度か経験していると思います。もちろん私も過去に罠にはまったことがあります。下手に自信を持っているのがタチの悪い所ですよね。自信があるから損切りしない、枚数が大きくなる、最後にはハイレバレッジ状態で損切りをさせられる、最悪のコンボです。狩られた後の焦燥感・自信喪失は計り知れません。
こういった痛い経験を何度も何度も経験しながら、徐々にチャート経験値・メンタルコントロールが研ぎ澄まされていきます。ボッコボコにされる経験は良い事ですが、資金が尽きて永久退場・再起不能に陥ることだけは避けましょう。
FX歴 | 16年(2008年~) |
---|---|
年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |