「レバレッジを1倍以下に設定して、反転するまで10年でも30年でも待つ」
というような超長期トレードを行っている人を除けば、基本的に損切りをしないで為替相場に生き残っていくことはできません。
(損切りしたくないから両建てする人も見受けますが、両建てはそこでポジションクローズしたのと同じことなのであまり意味がありません)
人間は本能的に「絶対に損をしたくない」「博打をしてでも損失をチャラにしたい」という潜在意識が働くため、損失を抱えている局面では正常な判断をすることが非常に困難です。
FX初心者が勝てるようになるには、チャート分析能力を高めることに加えて「自分の決めた取引ルールを守る」「損切りは徹底する」といったメンタルコントロールも必要になってきます。口で言ったり目標を掲げるのは簡単ですが、それを実戦の中で確実に行えるようにならなければなりません。
私もこれまで数え切れないほど損切りボタンをクリックしてきましたが、損切りができない心理は取引経験を積む中で矯正できるようになります。
そればかりか、「ここは一旦損切りをして様子見をしよう」という選択もできるようになります。一時的に損失を出すことに対しての迷いや躊躇もなくなっていきます。もちろん、適当にポジっていては損切り貧乏になるだけなので注意してください。
など、「一旦損切りをして様子見をする」選択をすることは結構あります。経験則から「こういった細かい損切りを徹底させれば、トータル的にはプラス収支に持っていける」ということが分かっているので、割と躊躇なく損切りできます。
むしろ、ずるずると損失幅を広げて次の対策が取れなくなる方が怖いです。
中途半端な取引経験を持っている人は危険です。特にFX歴が3~5年目くらいのトレーダーは、下手に相場を当てられる分、自分の予想に対して自信を持ちすぎる傾向にあります。この傾向が強いと、「自分の予想に絶対的な自信があるから損切りをしない」「逆行されても反転する自信があるから売り増し、買い増しをする」といった愚行を冒してしまい、予想が外れたときに致命的な損失を被るというパターンに陥ります。
どんなに自分の予想に自信があっても、10%は外れると考えることが重要です。
上手な損切り(理想論)を挙げるなら、以下があります。
上手な損切りを行うには、抵抗帯の場所、相場のトレンドが反転し得る場所などのチャート情報が正しく把握できていなければなりません。為替チャートを高い精度で見極められなければ、損切り貧乏になってしまうと思います。
また、一度決めた損切り幅を確実に徹底する「意志」も必要になってきます。
心に迷いがあるとき、最悪のシナリオが頭をよぎるときは、損切りして仕切り直ししても大丈夫だと思いますよ。局面は刻一刻と変化しているので。そういった取引経験を繰り返し積んでいく中で、上手な損切りが身についていくと思います。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |