FXで勝てるようになるには、ただ単にチャートが読めるようになるだけでは足りません。リスク管理能力やメンタルコントロールも「高い次元で」備わらなければ、安定した勝ちへの道は開きません。
大まかに大別するとこの3つの要素を磨き上げる必要があります。それぞれ簡単に説明すると、1.リスク管理は為替相場で生き残り続けるために必須の要素、2.メンタルコントロールは「自分の決めた取引ルール」を厳守するために必要な心の制御、3.チャート分析能力はFX取引で利益を上げるために必要な要素になります。
リスク管理とは、口座資金を失ってしまうような損失リスクを回避する術や、取引がギャンブルにならないように破産確率をコントロールすることなどです。口座資金を守り、為替相場に生き残り続けることを目的としています。
リスク管理は、FX初心者はもちろん、勝てる手法を持ち合わせているベテラントレーダーにも等しく求められる資質になります。FXが上手くなろうがどんなに経験を積もうが、一生付き合っていかねばならないリスクです。
重要経済指標発表、国民投票、その他重大イベントなどでは、値動きが非常に活発になるため、FXギャンブラーの射幸心を煽るような値動きをします。FXをギャンブル感覚でやっていると、こういった値動きで一攫千金を狙いに行きたくなりますが、ランダムな値動きに翻弄されたり、最悪ネットワーク回線がパンクして決済注文や損切り注文が通らなくなるリスクを孕んでいます。
毎月発表される米雇用統計、FOMC政策金利、ECB政策金利くらいの重要経済指標であれば、FX業者サーバが落ちることは滅多にないかとは思いますが、パニック相場に陥っているときはエントリーを控えた方がいいです。
FXでいうところのメンタルコントロールとは、「自分の決めた取引ルール」を厳守できるよう、心を制御・矯正していくことです。人間は本能的に「損をしたくない」という気持ちが強いため、頭では「損切りしなければならない」と思っていても、実際にお金を掛けている取引中では決断を先延ばしにしてしまう傾向があります。逆に利益が出ている局面では、早く利益確定してしまいたい衝動に駆られます。(プロスペクト理論)
きちんと利益を伸ばし、損切りしなければならない局面ではきちんと損切りするという投資の基本行動とは真逆の考えを人間は持っていることが分かります。この人間本能を矯正していくことが、メンタルコントロールです。
口で言うのは非常に簡単で、何てこともない内容ですが、実際にお金が掛かっている場合には達成難易度に天地の差が生まれます。頭で理解しているかどうかではなく、実際に実行しているかどうかが重要です。
チャート分析能力がなければ、FXで安定的に利益を出し続けることはできません。FXは完全なゼロサムゲームではないので、利益を出し続けられる局面が存在します。その瞬間を他の値動きと区別して見極めるには、高い洞察力と長い取引経験が必要になりますが、誰にでも見極められる資質は備わっていると思います。ただ、自分で言うのもなんですが、結構な洞察力が要ると思います。場合分けを突き詰めていけば、いつかたどり着けると思います。
ネタバレの部分もあるのであまり具体的には書けませんが、とにかく毎日為替チャートを見続けて、チャートパターンの場合分けをしていくことが大切です。あと、極力シンプルに考えることも大切です。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |