専業トレーダーと学ぶ、FXの基礎・応用
FX歴11年 専業トレーダーと学ぶ、FXの基礎・応用

FX初心者が注意すべき損失リスクとその対処方法

FXのリスクには様々ありますが、ここではより実践的な場における損失リスクについて紹介します。FX初心者が為替相場で安定して勝てるようになるために、越えなければならない大きな壁です。
  • FX初心者が注意すべき損失リスク、その対処方法
  • 取引システムに関するリスク
  • ポジションを取る際に気を付けること
  • メンタル面 (意外と重要)

FX初心者が注意すべき損失リスク、その対処方法

FXには、為替変動リスク、金利変動リスク、信用リスクなど、取引における危険性や様々な損失リスクがあります。これらFXに伴う一般的なリスクに関しては「FX初心者講座」でも紹介しているのでそちらを参考にしてください。

ここではより実践的な場における損失リスクについて紹介します。心当たりのあるもの、おろそかにしているものなどあるかと思います。一番良いのは実際に損失被害に遭ってその怖さを身に染みて感じることですが、口座資金を失って破産してからでは遅いので、FX初心者の方も十分気を引き締めてください。

取引システムに関するリスク

半ば不可抗力といえるもの。もちろん対策も可能。当然に起こり得るというよりも、最悪のケースを基準に想定しています。(実際に被害に遭う可能性は低いです)

サーバ落ちリスク

普段私たちはFX会社の取引システムを介して為替注文を行っていますが、FX会社の取引システムがサーバ落ちしてしまった場合、事前に損切り注文を入れていても注文が執行されなくなる恐れがあります。値動きの少ない時間帯に落ちるのであれば損失リスクは限定的ですが、短時間に100pipsも200pipsも動くような大相場の場合、損切り注文が執行されないことによる損失リスクは増大します。

サーバ落ち自体が年に何度も起こることではなく、また運悪くポジション保有中に遭遇する確率はもっと低いので、数年に1度巻き込まれるかどうかの非常に低い確率といえますが、潜在的な損失リスクは大きいものがあります。サーバ落ちに伴う損失リスクを防ぐには、以下の方法があります。

  • 取引サーバが不安定になるような大相場では、エントリーを控える。 (予防措置)
  • 複数のFX会社口座を開設しておき、分散投資を行う。 (予防軽減措置)
  • 万が一、取引中にサーバ落ちに遭遇してしまった場合、別のFX口座でそのポジションとは逆のポジションを取って両建て状態とし、サーバ復旧するまで待つ。

※ただし「3」に関しては実際には難しいかもしれません。FX会社によっては表面上はサーバ落ちが発生していても、約定注文は正常に通る場合があるからです。サーバ復旧してみないと自分の置かれている状況が分からないため、「3」については適正な対処が難しいといえます。「1,2」も踏まえて複合的に予防するのが大切です。

サーバ落ち

取引回線の不具合による損失リスク

私たち顧客とFX業者サーバ、またはFX業者サーバとインターバンク市場に何らかの回線不具合が生じた場合、以下のようなリスクが予想されます。

FX取引とインターネット回線

ネットワークインフラ設備に不具合が生じた場合も、損失リスクが想定されます。取引回線の不具合による損失リスク防ぐには以下の方法があります。

  • 複数のFX会社口座を開設しておき、分散投資を行う。 (予防軽減措置)
  • PCインターネット回線以外にも、スマートフォンアプリによる通信、携帯電話による決済依頼など、複数の回線接続先を確保しておく。
  • プロバイダ原因により回線が重い状態が続く場合、プロバイダを代える。FX取引には最低でも1Mbps(下り速度)程度は必要です。

インターネット回線サービスを行っているプロバイダの中には、夜間における回線速度が著しく低下するプロバイダも存在します。私が以前使用していたプロバイダは夜間300Kbpsしか出ない状態が続いて、取引ツールの遅延や約定滑り、フリーズが起こって非常に危険な目に遭いました。そんな詐欺プロバイダはさっさと解約して他に移りましょう。

ポジションを取る際に気を付けること

経験や手法によって回避できるリスクです。

ポジション持ち越しによる損失リスク (週明けの窓、価格乖離)

為替市場は土日が休場なので、金曜終値と翌月曜始値に価格乖離(窓)が開くことがあります。平時であれば開いても30pips程度なのであまり気にする必要はありませんが、ごく稀に100pips~400pipsクラスの大窓が開くこともあります

週明けの窓

仮にハイレバレッジで週末持ち越しをした場合、即死クラスの被害を被るので注意しましょう。私がスイングトレードを行わない理由のひとつに、週明けの窓による損失リスクがあります。

自身の過信により、いつの間にかハイレバ取引を行ってしまっている

FX取引に慣れてくると、根拠のない自信や過信が生まれてきます。何事も「慣れ始めた頃」が危険です。自身の過信によっていつの間にかハイレバレッジ取引を行ってしまい、損切りするにもできないような状態に陥ることがあります。気を付けていても、一度痛い目に遭わないと矯正していけないかもしれません。

私も経験者ですが、根拠のない自信や思い込みによってポジションが大きくなってしまう症状は、おおよそ3~5年目くらいの初心者に多い印象です。

メンタル面 (意外と重要)

為替相場に臨む際のメンタルコントロールなど。プレッシャーなしに頭の中で行う仮想取引と、実際にお金を掛けて行う取引には、その実行難易度に天地の差があります。

足

「損をしたくない」という気持ちを抑え込む (プロスペクト理論の克服)

プロスペクト理論により、人間は損失の発生を極端に嫌う傾向が実証されています。損をしたくないのは誰しもそうですが、そういった気持ちが損切りを躊躇させ、時にナンピンといった愚行を誘います。理性では「損切りしなければならない」と思っている局面においても、「損をしたくないから損切りができない」という個人的感情が先行しているようでは、まだまだ勝ち組に入ることはできません。個人的感情を優先させた結果による損切りの遅れは、理にかなわない損失リスクを増大させます。

メンタルコントロールを見失った際に起こる錯乱状態

レバレッジを自由に決められるFX取引においては、自身をコントロールすることが非常に重要です。ちょっと負けが続いたからといって目を真っ赤にしてモニターにかじり付き、いつの間にかハイレバ取引を行っていた経験はありませんか? このような錯乱状態下においては、損失リスクや口座破産リスクが増大します。

メンタル面の強化に関しては、地道に実践経験を積むことで徐々に矯正されていくと思います。一度相場にボッコボコにされると、成長しますよ(笑)