「俺は為替相場のすべてを知っているから、毎日どんな値動きでも当てられる」
ホラ吹きかどうかは置いておいて、こんな天才ももしかしたら世の中に居るかもしれませんが、私個人の感想では、恐らくそんな全知全能な人間は存在しないと思います。為替相場は一部の値動きを除いて、ランダムに動いてもよい局面が多数存在するからです。
FXが難しいといわれる理由のひとつに、「いつ値動きの進展が起こるのかを、正確に当てることができない」という問題があります。
近い将来に上抜けが予想されるチャート。「①」も「②」も起こり得るチャート形であるが、時間軸的余地を考えるとまだ余裕があるため、一旦下値を確認しに行く可能性の方が高い。
ストップ幅をガバガバに取って気にせずロングしても良いが、万が一予想が外れた時の損失が大きい。損少利大を実現するのであれば出来るだけ安値まで引き付けたいところ。
FXは本質的に、上記のようなランダム性を持っています。絶対に上抜けする保証もないため、私はこの状態ではエントリーを見送ります。
私はデイトレードをする際、「次の値動きが高確率で決まる売買サイン」が出るまではひたすら「待ち」に徹しています。おおよそ為替相場の9割方は、期待値も含めてプラマイゼロ、すなわちゼロサムゲームの局面に支配されているからです。
局面 | 割合 |
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チャートは機能しているが、全体的な確率は1/2の状態 (期待値も含めプラマイゼロの状態) |
8割 |
次の値動きが確定している状態 | 1割 |
全くもってランダムな状態 | 1割 |
ただし、残り1割の値動きに関しては「次の値動きが高確率で決まる状態」であるため、そこだけに照準を絞って狙い撃ちすることで、ゼロサムゲームの呪縛から抜け出すことができるようになります。
ひとつ言えることですが、私の知っている売買サインは既存のテクニカル指標やトレンドラインを引くことでは見つけられません。
移動平均線や一目均衡表といった既存テクニカル指標を必死で勉強するのもいいですが、のめり込み過ぎて貴重な時間を浪費したり、テクニカル指標なんていうザル指標を使いこなせなかったために絶望する必要なんてありません。
アプローチの仕方は他にもありますよ。もっとシンプルで本質的な答えがあります。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |