株や為替相場のファンダメンタル要素を考慮する材料として、毎日何かしらの経済指標が発表されています。経済指標時には相場の急変動やスプレッド拡大が予想されるため、毎日の経済指標スケジュールを把握しておくことは基本です。
ただ私の持論として、経済指標の結果がどうであれ、為替チャートの本筋的な流れを変えることはできないと確信しているので、「経済指標の結果が良かったから買いだ」とかそんなこと考えても意味がありません。
経済指標で相場が動くのは「きっかけ作り」に利用されているだけです。
本題ですが、経済指標発表時・発表直後の値動きも、基本はテクニカルに準拠します。
テクニカル的な抵抗帯や押し目は通常通り機能するため、スキャルピングトレードを行ったり、思わぬ安値で仕込めるチャンスなどがあります。
経済指標には重要度ランクのようなものがありますが、最重要指標とされる米雇用統計(非農業部門雇用者数)の発表時であっても、値動き自体はテクニカルに準拠します。(テクニカル手法が通常通り使える)
ただ米雇用統計は影響規模が大きく、平気で100~200pips動くこともあります。
値動きのスケールを甘く見積もっていると、一気にクソポジ化する危険性もあるので注意してください。
(初動は静観した方がいい)
政策金利はちょっと特殊なんですが、余程のサプライズ発表がない限りはテクニカル通りの値動きをします。(テクニカルが有効)
私自身がサプライズ発表に遭遇した経験がほとんどないため、予想と結果に大きな乖離が起こるケースはかなり稀です。サプライズ発表となる金利変動幅がどのくらいかは想像するのが難しいですが、例えば1%未満であれば許容範囲、予想との乖離が3%も超えてくるとサプライズです。(個人的な感想なので参考になりませんが)
政策金利発表後に行われる金融総裁の発言にも注目しましょう。(要人発言)
経済指標の結果で為替相場の本流(トレンド)を変えることはできませんが、例えばテクニカル的な分岐点で経済指標を迎えた場合、経済指標の発表を「きっかけ」にしてトレンド転換が起こることがあります。
結果の善し悪しでトレンド転換したのではなく、たまたまテクニカル的な分岐点で経済指標を迎えたので、経済指標の発表を「きっかけ」に利用して、トレンド転換が起こったと考えるのが正しいです。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |