「あ、この動き昔見たことある」
こう思ったことがあるFX経験者は結構居るのではないでしょうか。為替相場を長くやっていると、昔出会ったことのあるチャート形に再び出会えることがあります。ただ、昔見た値動きなのでその先にどう動いたかを忘れてしまっていることも多いんですけどね。(笑)
為替相場は規則性を持って動いているため、このような「再現性のある値動き」に再び出会えることがあります。私の場合、ある程度見た目のチャート形が異なっていても「これ、この前と全く一緒の値動きやん」と思うことは多々あります。
形が似ているチャートに再び出会えることもあれば、形が違えどもそれまでにどこのストップを狩って、この節目ではどこまで戻したのかなどの情報が似ているチャートに出会えることは結構あります。見た目ではなく、中身の値動きが全く一緒のチャートということです。
フィボナッチ・リトレースメントによる61.8%戻し。フィボナッチ・リトレースメントによる抵抗やブロック、全体的なチャート形については、再現性のある値動きをしてくれるケースが結構あります。ただし、フィボナッチ・リトレースメントは乱用するのではなく、きちんと一定の条件を満たした場合に使用すること。
「過去に出会ったことのあるチャート形に、どのくらいの頻度で出会えるか」についてですが、私の個人的な感覚では、1つの値動きに対して再現性のある値動きが出現するのは6~18ヶ月に1回程度くらいの印象があります。ただし、これは1つの値動きに対してのカウントなので、再現性のある値動きを複数知っている人、複数の通貨ペアを得意としている人であれば全体的な出現頻度はもっと高くなると思います。
私は「ほぼ次の値動きが確定する鉄板チャート形」をいくつか知っていますが、先月にも出会ったことがあるチャート形もあれば、1年以上出現していないチャート形もあります。ただ、再現性は確認済みなので出現すれば強気で張りに行きます。
このように、再現性のあるチャート形をどれだけ自分のカードとして持っているかは、為替相場をやっていく上では非常に重要な要素となります。
こういった鉄板カードが、FXの勝率を押し上げてくれます。
先ほど、「1つの値動きに対して再現性のある値動きが出現するのは6~18ヶ月に1回程度」と記述しました。このことからも分かるように、為替相場では記憶力や値動きを覚えておくことが非常に大切になってきます。日々の為替相場の中で、どれだけ値動きの特性に気が付けるか、またどれだけ記憶の中に印象値として残しておけるかが、今後また再現性のあるチャートに再び出会ったときの「出会った」という感覚を左右する要素となります。
経験から鉄板チャートパターンを探し出すにしても、こういった記憶力や印象値を頭に留めておかなければ、いつまでも再現性のある値動きに出会えることはできません。熟練者でも、新たな鉄板チャートパターンを見つけ出すには再現性も含めて数年単位の年月が掛かると思います。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |