一般に広く知られているチャートパターンに「三尊天井」というものがあります。
チャート形状の特徴としては、中央に山を配し、その左右に小さな山を並べているような形状をしています。
ちなみに三尊(さんぞん)という言葉は仏教用語から来ています。中央にお釈迦さま、左に普賢菩薩(ふげんぼさつ)、右に文殊菩薩(もんじゅぼさつ)を配する釈迦三尊という配置に似ていることからこう呼ばれています。(日本の場合)
逆三尊はその逆のチャートパターンです。
逆三尊の場合、中央に大きな谷を配し、その左右に小さな谷がそれぞれ脇を固める形で形成されます。
一般に三尊天井は天井示唆、逆三尊は底打ち示唆の形として知られています。
三尊天井・逆三尊は為替相場(FX)だけでなく、株価チャートなど他の相場でも利用されているチャートパターンになります。
三尊という言葉は日本での呼び名であり、海外では「ヘッド・アンド・ショルダー(ズ)」と呼ばれています。
人の上半身に見立てている感じですね。中央が頭(ヘッド)、左右が肩(ショルダー)ということです。
私もよく「右肩を作りにいく」なんて表現を使うことがあります。
三尊天井のチャートパターン。ネックライン(土台)を割れば三尊天井の完成である。
トリプルトップ。
こっちはもっとレア。逆三尊もどきはよく見掛けるが、純正逆三尊はほとんど見掛けないように思う。
トリプルボトム。
私は毎日いくつかの為替チャートを眺めていますが、三尊天井が出現する確率はかなり低いです。私はドル円、ユーロドル、ポンドドル、ユーロポンド、ユーロ円、ポンド円、豪円あたりの通貨ペアを毎日チェックしていますが、それでも3~4ヶ月に1回程度しか観測することができません。(短い足ならもっと出現しているかもしれませんが、信頼性が低いので私は除外しています)
また私の場合、「三尊天井を作りに行く動き」には追従することがありますが、三尊天井が完成したからといって、そこが当面の天井だとは思わないようにしています。
「三尊天井を完成させに行く動き」までは追従していいけど、そこを安易に「当面の天井」と定めてしまうと痛い目を見ます。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |