為替チャートにおける「節目」とは、そこでトレンド転換が起こる可能性のあるチャートポイントのことです。そのため、利益確定のポイントや、新たにポジションを取る場所として意識されやすい場所と言い換えられます。
この節目では売り買いが交錯するため、値動きが鈍化することが多いです。特に、値動きの転換が多いデイトレードでは、この節目が見えているかどうかが勝敗を大きく左右します。
(肉眼で見えるものが節目とは限らない)
私が意識している節目や、一般的なトレーダーが意識する節目について紹介します。
直近の高値・安値は、FX初心者でもすぐに見て気が付くチャートポイントです。ただし、ダブルボトムやダブルトップといった勝手な妄想を抱きやすいため、安易に反転するチャートポイント(節目)と考えるのはやめましょう。高値・安値が節目として機能するかについては、直近トレンドに追従しているかどうか、時間軸的にまだ機能するかなどを考える必要があり、この場所でポジションを取るのは簡単なようでかなり難しいです。(利益確定の場所として考えるのは可)
上チャートでは、119.975という安値が意識されて一時的な抵抗として機能しています。ただ、時間軸がデッドしているため、この安値は狩られる可能性が高いです。時間軸的に見て、上昇反転させるためにはもっと手前の段階で反転していなければならないのです。
ダブルゼロとは、例えばドル円の105.00円、ユーロドルの1.2100など、数字のゼロが2つ並んだ場所を指します。こういった数字的な節目付近では、一時的な反発が起こったり短期トレンド転換が起こることもあります。ダブルゼロの点ではなく、その付近と考えてください。
上チャートでは、100.00円、105.00円、106.00円の付近で一時的な抵抗がみられます。
通貨パリティとは、通貨ペアの価値が等しくなる、つまり1.0000になることを指します。通貨はその国の経済力や国力を反映する指標でもあるため、力関係が明白な通貨ペアの場合、通貨パリティが起こることによる心理的な意味合いは非常に大きいと考えられます。
オーストラリアドル(AUD)とニュージーランドドル(NZD)の通貨ペア。通貨パリティを割り込むことは、オーストラリアドルよりもニュージーランドドルの通貨価値が高いことを意味する。
ピボットとは、前日終値、前日高値、前日安値から算出される値で、テクニカル指標のひとつとして知られています。計算式自体は簡単です。
(前日終値+前日高値+前日安値)÷3
ピボットを挟んで上にR1(レジスタンスライン)、下にS1(サポートライン)があります。これらのラインが意外に侮れないため、これを意識してトレードする為替トレーダーも多く居ます。結構重要な場所にR1,S1があったりします。
09/16におけるドル円ピボットとR1およびS1。ピボットの性質上、1日単位で場所が変化するのが特徴です。そのため、特にデイトレーダーにとって重要な節目といえます。「ピボット,R1,S1で利益確定」といったルールを取り入れているデイトレーダーも居ます。(画像はDMM.com証券のチャート)
フィボナッチ・リトレースメントは、自然界において重要な役割を果たしているフィボナッチ数列を元に作られたテクニカル指標です。個人的感覚では61.8%の数値が意識されやすいです。
ただ、フィボナッチ・リトレースメントは使い所が難しく、闇雲に乱発しても「機能している?」「機能しなかった」「たまたまだ」など、判断材料として信頼できる結果が得られないと思います。私の場合、ブレイク確認後にどこまで反転するのか全く見当が付かないときの目安として利用しています。利用頻度は数ヶ月に一回くらいなので、普段は使用していません。
これは私が独自にカウントしている節目です。おそらく一部の人間にも知られている節目だと思うので、何か別の名称が付いているかもしれません。企業秘密なのであまり詳細は書けませんが、ドル円チャートで分かりやすく出てくる印象があります。もちろん、ユーロドルやユーロ円といった通貨ペアにも応用が可能です。この節目を考慮に入れておかないと火傷することになるので、FXの勝敗をかなり左右する重要な節目だと感じています。
(重要であるがゆえに気安く書けません)
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |