相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/11/24

トレンドラインは利くのか(実戦に取り入れる際の留意点など)

基本的にトレンドラインは不確定要素が高く、また自分の勝手な妄想を産み出す種になりかねない危険も孕んでいます。
目次
  • トレンドラインとは(おさらい)
  • トレンドラインは引かなくても全く問題ない
  • 効いていることが確認できる場合にのみ、引いてもよい
  • トレンドラインに沿って逆張りするのは非推奨
  • 「ブレイクサインの1つ」という認識は持ってもよい
  • まとめ

トレンドラインとは(おさらい)

トレンドラインとは、チャートに引く「斜め線」のことです。

トレンドラインの種類は、サポートラインとレジスタンスラインの2つに大別されます。

1. サポートライン(支持線)

直近のトレンドに対して、そのトレンドを支える形で引ける線をサポートラインといいます。

サポートラインの図

2. レジスタンスライン(抵抗線)

逆に、直近のトレンドに対して、それを阻む抵抗帯として引ける線をレジスタンスラインといいます。

レジスタンスラインの図

凡例

レジスタンスラインの例
レジスタンスラインの例

トレンドラインは引かなくても全く問題ない

基本的にトレンドラインは引かなくても取引の支障になることはありません。ただこれはFX経験を積んでいる私の意見なので、FX初心者の方は実際に手を動かして色々なトレンドラインを引いて検証してみるのもいいと思います。「ああ役に立たないんだ、じゃあやらない。」ではなく、失敗する経験も積んでいくことでそれが為替チャートの全体像を捉える糧となるからです。

一応、留意点を書くとすれば以下の通り。

  • トレンドラインは闇雲に引きまくっても仕方がない。
  • トレンドラインは機能することもあれば、機能しないこともある。(マチマチ)
  • 4時間足など大きいチャート足になればなるほど、機能する可能性は高まる。
  • 逆に、5分足や15分足レベルで引いても、役に立たない場合が多い。(もちろん例外もあり)
  • 「機能している場合にのみ引く」程度の後追いでよい。

基本的にトレンドラインは不確定要素が高く、また自分の勝手な妄想を産み出す種になりかねない危険も孕んでいます。

ドレンドラインブレイクしたのにおかしい!

→いやいや、機能してませんがな

効いていることが確認できる場合にのみ、引いてもよい

トレンドラインは、機能するときは綺麗に機能します。

5分足などの小さい足であっても、恐ろしく綺麗にサポートされる場合もあります。

たまにドル円相場でも見かけますが、アルゴリズム売買を思わせるような、不自然に綺麗すぎる5分足チャートを形成したりすることもあるので、なかなか興味深いです。

1分足 ドル円

恐ろしいほど綺麗に収束するドル円の1分足。トレンドラインのようなはっきりとした直線ではないが、値動きの推移がイメージできるかと思います。

トレンドライン

トレンドラインが実際に機能している場合にのみ、後追いで引くスタンスで問題ない。

トレンドラインに沿って逆張りするのは非推奨

トレンドラインに沿って新規ポジションを持ったり、トレンドラインに沿って逆張りするのは非推奨です。

  • まず第一に言えることですが、自分の勝手な妄想で先走って引いたトレンドラインを参考にしても、それが機能する道理はない。
  • トレンドラインが機能している(可能性がある)ことを検証するには、ある程度の時間軸サンプルが必要。そのため、後手に回らざるを得ない。(気付いた頃にはチャート形成がかなり進んでいる)

「ブレイクサインの1つ」という認識は持ってもよい

  • トレンドラインにぶつかったから、逆張りしてみるはNG
  • トレンドラインを超えてきたから、順張りしてみるは
レジスタンスラインのブレイク

トレンドラインが実際に機能しているであろうと推測するには、時間軸サンプルが必要です。そのため、「機能しているかもしれない」と気付く頃にはチャート形成がかなり進んでいる場合が多いです。

そこまでチャート形成が進んでしまうと、トレンドラインに沿って新たに逆張りポジションを持つよりも、形成されたトレンドラインがブレイクする次の動きに照準を合わせた方がマシです。(ブレイク方向への順張り)

トレンドラインは基本、それ自体を壊すためにあるものと考えた方がよい。(ラインブレイクの目印)

実際に私がトレンドラインを活用する際には、チャートのブレイクサイン程度にしか捉えていません。また、仮に綺麗なトレンドラインが引けても、それがブレイクしたからといって次の値動きを100%確定させるものではない点も留意しておきたい。(つまるところ、参考程度の域を超えない)

まとめ

  • トレンドラインを万能の指標とすることはできない。
  • トレンドラインはあくまで参考程度に留めておくべき。
  • トレンドラインブレイクに関しては、一部有効となるチャート形も存在する。

トレンドラインに活路を求めたくなる人も居ますが、私個人の意見としては参考程度の目安というレベルを超えません。

実際、私もトレンドラインをチャート上に引くことはほとんどありません。ただ、テクニカル指標よりはまだ使える余地はあります。

はじめに知っておきたいこと
テクニカル分析全般
チャート形状から判断する手法
ライントレード
サムネ画像 トレンドラインは利くのか(実戦に取り入れる際の留意点など)
テクニカル指標
ローソク足の基本
管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。