トレンドラインを引くに当たって、いくつか留意しておきたい事項があります。
FX初心者の方は、トレンドラインの引き方がよく分からないという人も多いかと思います。私もFX経験の乏しかった頃は、何かしらのチャートサインを見出したくて、トレンドラインに活路を求めていた時期もありましたが、実際の所、そこまで肩に力を入れて引くような代物でもないのでリラックスしましょう。
トレンドラインはあくまで目安のひとつという認識でいるべきです。とてつもなく綺麗にハマる場合も極稀にありますが、残念ながらそれはレアケースです。数ヶ月に1度、拝見できればいいくらいの頻度なので、デイトレードやスキャルピングトレードの土俵で戦っていくためには頻度が少なく、あまり役に立たないというのが私の率直な感想です。
見極めのポイントは以下の点です。
先走って2点あればトレンドラインとして機能すると判断してしまう人も居るが、そもそもトレンドラインが機能するケース自体が稀であるため、2点では無数にラインを引けてしまう。(精度が極端に落ちる)
ユーロドルはあまりトレンドラインが綺麗に機能することがありませんが、先日、珍しく綺麗なトレンドラインを形成していたので紹介します。
ユーロドルの1時間足。ユーロドルにしては珍しく、直線的なトレンドラインを形成していました。
トレンドラインのブレイク例。ブレイクした方向に順張りしてみるのも可。(ただし万能な指標ではない)
長期足の美しさに定評のあるユーロポンド。
ユーロポンドの4時間足。
トレンドラインブレイク。
トレンドラインはハマれば綺麗ですが、そもそも機能しているトレンドラインの出現率自体が低いので、実戦ではあまり有効な手法とはいえません。また万能な指標というわけでもないため、トレンドライン頼みのトレードをしていると「何でトレンドラインが割れたのに走らないんだ!」といった誤解や無用な焦りを生んでしまいます。
私の場合、トレンドラインは基本的に無視しています。長い時間足で余程綺麗に出現している場合はその限りではありませんが、普段は全くアテにならないので。
トレンドライン1本で状況を判断するのではなく、通貨ペアの全体相関、チャートの形、売り買いがこなされたかなど、総合的に判断しています。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |