これは私たち日本人が暮らしている「日本時間」を基準に、為替相場の1日を大まかに区分したものになります。
日本やアメリカ・欧州圏とは時差が存在するため、ローソク足チャートの日足や4時間足が切り替わるタイミングによっては、チャートイメージが変わってきてしまいます。
為替相場共通の時間概念を設けない限り、日本人の見ている為替チャート形状と、アメリカ人や欧州人が見ている為替チャート形状は違うものになってしまうということになります。
共通の時間概念というものは現状ないので、例えば日足チャートの切り替わりタイミングをニューヨーク時差に合わせるとか、ロンドン時差に合わせるなど、欧米に歩み寄らなければならない。(現状はそんな決まりはないので、やっても意味がない)
FX初心者にとってはかなりマニアックな問題ですが、頭の片隅には置いておきたい問題です。
(実際そこまで影響はないが、概念は覚えておいた方がいい)
で、日足や4時間足の切り替わるタイミングは、為替レート配信元のシステムに依存します。特に「この時間にしなければいけない」という決まりはないため、各FX会社によってそれぞれ異なります。以下は、私が使っているFX会社における日足・4時間足の切り替わりタイミングです。
GMOクリック証券 | DMM | ヒロセ通商 | マネパ | |
---|---|---|---|---|
4時間足 | 0:00 | 0:00 | 0:00 | 6:00 |
日足 | 0:00 | 6:00 | 6:00 | 6:00 |
GMOクリック証券 | DMM | ヒロセ通商 | マネパ | |
---|---|---|---|---|
4時間足 | 0:00 | 0:00 | 0:00 | 7:00 |
日足 | 0:00 | 7:00 | 7:00 | 7:00 |
この表の何を見ればいいのかですが、例えば夏時間の場合、GMOクリック証券やDMM.com証券などは4時間足の起点を日本時間0:00としてそこから4時間間隔でローソク足が形成されていきます。マネーパートナーズの場合だけ特殊で、マネーパートナーズの営業開始時間午前6:00をベースに、日本時間6:00を起点として4時間間隔でローソク足が形成されます。(正確にはメンテナンス時間後の6:10から)
日足の場合では、GMOクリック証券は日足の切り替わるタイミングを日本時間0:00としていますが、その他のFX会社は営業開始時間(ニューヨーククローズ時間)の午前6:00に日足が切り替わります。(ローソクが1本増える)
冬時間の場合、FX会社の営業開始時間(ニューヨーククローズ時間)が1時間後ろにずれるので、日本時間の午前7:00が切り替わりの起点になります。
各FX会社によって、ローソク足の形成タイミングがバラバラであることが分かります。
日足や4時間足の切り替わりタイミングが異なることで起こり得る影響には、以下があります。
私が簡単に思い付いた点を挙げるとこんなところです。ただ、私自身も今まであまり気に掛けたことがなかった問題であり、また私自身は移動平均線などの各種テクニカル指標や、酒田五法などローソク足1本1本のイメージを参考にして取引はしていないので、実際の相場ではほとんど影響は感じていません。
私は普段から、いくつかのFX会社チャートを見ながら高値・安値の正確な位置を確認しています。(複数のFX口座を開設するメリットの1つ)
チャート形状が日本と欧米では異なる問題は、まぁ問題といえば問題なんですが、裁量トレード中心の私には正直あまり影響がないです。FX初心者の方も、頭の片隅に記憶しておく程度で大丈夫だと思います。もし今検証しているテクニカル手法に影響がありそうなら、分離して検証しなければなりませんが。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |