雇用変化・失業率などの経済指標は、景気動向や経済状況を把握するための材料(ファンダメンタル要因)に用いられます。またこれら経済状況の変化は、数年単位などある程度長いスパンでその変化を確認しなければならないため、主に長期的な為替変動を予想する際に有益とされます。
経済指標は間隔の短いものであれば毎月1回発表されます。先述のように経済状況はある程度長いスパンで考える必要があるため、短期的な経済結果よりも、経済指標結果を時系列にまとめてその変化を分析しなければならない。
デイトレードやスキャルピングトレードなど時間軸の短い短期トレードにおいては、経済指標の予想と結果の乖離(ギャップ)が開いた場合、そのギャップを埋める力が働くとされる。経済指標には予想値というものがあるが、予想値と結果にギャップがないのであれば織り込み済みとしてあまり相場変動は起こらない。
ここまでは一般論とされているもの。
ここからは私の持論。経済指標の結果が長期的な為替相場に及ぼす影響についてはまだ私も未知数な部分が多いですが、少なくとも短期トレードにおいては、経済指標の結果を見てもあまり意味がないという持論があります。
経済指標の結果で新しくトレンドが決まると思われている方が居たら、それは間違いなので注意しましょう。経済指標の発表を契機として値動きが進展することはよくありますが、その値動きの根本は経済指標の結果で左右されるものではありません。チャート形によって最初から取り得る値動きは決まっているため、この流れを経済指標の善し悪しで覆すことはできません。
経済指標は時として、重要な抵抗をブレイクするための「きっかけ」に利用されることがあります。特に米雇用統計やFOMC政策金利などの重要な経済指標発表のタイミングを契機に、一斉にシナリオ方向へ値動きが進展することが多々あります。
米雇用統計やFOMC政策金利などの重要な経済指標発表時には、①発表を控えて値動きが収束していき、②発表を契機に一気に値動きが進展することがしばしばあります。
21:30の米雇用統計を意識して、相場が収束していく。発表までは値動きに進展が起こらないことが多いため、見ていても時間の無駄に終わることもしばしば。
21:30の米雇用統計発表を合図に、値動きが一気に進展する。
経済指標発表直後でも値動きはテクニカルに準拠するため、売買サインの点灯を事前に検知できていれば、予めどちらに動くのか分かるケースもある。(私の場合)
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |