経済指標には何十種類もの数があり、毎日何かしらの経済指標が発表されています。毎月発表される経済指標のスケジュールは決まっているため、私も毎日どんな経済指標が発表されるのかチェックしています。
各国ごとに様々な経済指標が定刻発表される。経済指標発表時にはスプレッドの拡大や相場の乱高下が起こるため、FXトレードを行う上で経済指標カレンダーのチェックは必須となります。
経済指標には細かいものも含めると何十種類も存在するため、逐一その内容を覚えてチェックするのは非常に困難です。ここではFX初心者のために、為替取引で参考にされる経済指標について、種類ごとに分類して簡単に紹介したいと思います。
分類 | 経済指標名 | 重要度 |
---|---|---|
雇用関係 | 米雇用統計(非農業部門雇用者数)、失業率、 ADP雇用統計 etc. | ★★★ |
物価関係 | 消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI) etc. | ★★ |
消費関係 | 小売売上高、個人消費、消費者信頼感指数、ミシガン大消費者信頼感指数 etc. | ★★ |
生産関係 | 鉱工業生産指数、耐久財受注、機械受注 etc. | ★~ |
住宅関係 | 住宅着工件数、住宅建設許可件数、新築住宅販売件数 etc. | ★~ |
貿易関係 | 国際収支、貿易収支 etc. | ★~ |
GDP関係 | GDP成長率 etc. | ★~ |
景況関係 | ISM製造業景況指数、ISM非製造業景況指数、IFO景況指数、購買担当者指数、日銀短観、PMI etc. | ★~ |
政策金利 | FOMC政策金利、日銀政策金利、ECB政策金利 etc. | ★★★ |
要人発言 | FRB議長の発言、日銀総裁の発言、ECB総裁の発言 etc. | ★★★ |
数が多いので、FX初心者の方はまず、分類別に経済指標を知っていくのがいいと思います。重要度は3段階に分けていますが、おおよその基準で割り振っています。国によって世界経済に与える影響が異なるため、例えばアメリカの雇用統計と日本の失業率では、その重要度にかなりの差が出ます。(アメリカの経済指標が特に重要視される)
発表頻度について、米雇用統計や貿易収支などの経済指標は基本的に毎月1回のペースで発表されていますが、中にはFOMC政策金利のように約6週間ごとに年8回発表されるもの、GDP成長率のように四半期(3ヶ月)ごとに1回発表されるものもあります。
毎日経済指標カレンダーに目を通す習慣を付けていれば、今日はどの経済指標が発表されるのかを知ることができるので、どの経済指標がどのくらいの頻度で発表されるのかを把握しておく必要はありません。
また、その時代その時代によって重要視される経済指標は変化しており、今後も普遍的に重要度が変わらない保障はありません。(1990年頃までは貿易収支が重要視されていました)
上記のように、経済指標そのものが国によって重要性が異なり、またその数も多く、各投資家が共通認識を持って「好材料・悪材料」と捉えるのは非常に難しいものがあります。(つまり経済指標、ひいてはファンダメンタル分析自体がアバウトな分野ともいえる)
ただ中には、為替取引において非常に重要な意味を持つ経済指標も存在しています(★3つのやつとか)。個人的にはそれら重要指標だけに絞って着目し、普段の経済指標は大枠で捉えておくのが良いように思います。
私が特に警戒している経済指標・要人発言については、以下のリンク先にまとめています。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |