FXのファンダメンタル分析とは、経済状況や政治要因、地政学的要因などから通貨の需要・供給変化を予測する分析手法です。テクニカル分析のように為替チャート主体で値動きを予想するのではなく、あくまで雇用変化・失業率などの経済指標や政策金利などのファンダメンタル要因を軸に、将来の為替動向を予想します。
なぜその通貨は上がるのか、なぜ下がるのかについて、経済データを主体として分析していくのがファンダメンタル分析です。
ファンダメンタル分析では、通貨の需要・供給に変化をもたらす経済的・政治的なマクロ経済指標に着目します。具体的なマクロ経済指標としては、アメリカの雇用状況を示した米雇用統計や失業率、国の生産力を示すGDP(国内総生産)、外国との経済取引による資本移動をまとめた国際収支、各国の中央銀行が自国通貨に対して決めている政策金利などがそれに該当します。
これら様々なマクロ経済指標の時系列変化と為替チャートの変動を比較分析しながら、為替チャートの未来を予測していきます。(かなり大変)
実際の為替レートでは、これら経済データに加えて要人発言、例えばアメリカ高官が「米ドルは円に対して高すぎる」などと発言したり、日本の金融担当大臣が「過剰な円高に対しては介入も辞さない(口先介入)」と発言するだけでも為替変動が起こります。ただしこれら要人発言は突発的事象なので読めません。(予想して備えることができない)
察しの良い方なら分かると思いますが、ファンダメンタル分析はかなり難しいです。というか正解があるのかすら私には分かりません。
整理しなければならない情報が多いため、経済用語マニア、経済データマニアにはなれますが、それらを為替チャートの未来に有効活用できるかどうかについては未知数です。
経済用語に雄弁なエコノミストや為替アナリストが居ても、肝心の為替動向の未来を分析する話になると、まるで役に立たないのが良い例。
経済指標などのマクロ経済データは、月に1回などの頻度で発表されます。
為替相場や株式相場などファンダメンタル分析全般に言えることですが、ファンダメンタル分析を主軸として為替相場の未来を予想する場合、少なくとも数年単位の長期スパンで変動を捉えていく必要があります。
経済政策の結果が出るには長い時間が掛かるため、例えば先月に比べて雇用状況が改善されたからといって、直ちにそれを景気回復要因と見なすことはできません。単発の経済指標結果に一喜一憂するのではなく、少なくとも数年、長く構えるなら5年以上のスパンで景気動向や経済変化を追っていかなればななりません。
FX歴 | 15年(2008年~) |
---|---|
年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |