報道ニュースでよく、「ニューヨークダウの影響を受けて下落」とか「為替アナリストの分析では~」なんてフレーズを聞いたことがあると思いますが、「ああ、こいつら分かってねーんだな」と思うことがたまにあります。
為替チャートには「次の値動きがほぼ決まってしまうチャート形」というものが存在し、この売買サインは私を含め長い経験を積んだ為替トレーダーにしか読み取れません(経験を積んでも気が付けない人も居る)。例えば「下落して最安値更新することがチャートサインで出現しており、下落は1ヶ月前からおおよそ分かっていた」なんて事も結構あります。
ところが報道ニュースなどでは、「今回の下落はニューヨークダウの影響を受けて」だの「雇用統計の結果が先月よりも悪化したため」などと取って付けたような後付けによって締めくくられることがよくあります。
こういうのってエコノミストや為替アナリストが間に入って助言してるんですよね、多分。
単なる報道ニュースの、ほんのわずか1コマの世界なので、為替相場なんて知らない大半の人にとっては、何となくそれらしい理由付けがあれば「ふ~ん」で納得してしまうんだと思います。
私からすると「いい加減なこと言ってんなぁ」って思うんですが、案外それらしい後付けの方が大衆向けの報道ニュースとしては良いのかもしれません。
ある為替ディーラーが、アメリカの著名なエコノミスト予想を基に為替ポジションを持っていたときの話です。いざ予想していた経済指標が発表されると、エコノミストの予想は大外れ。為替ディーラーは大損をしてしまい、エコノミストに対してブチ切れたという話がありました。
私はこの話を聞いて「どっちもバカじゃね?」って思ったんですが、この為替ディーラーは大手金融機関のチーフクラスと、そこそこのご身分の模様。
「大手金融機関のチーフディーラーですらこのレベルかよ」と、正直失笑してしまった。
そもそも経済指標(1月分)の結果で為替相場のトレンドが直接影響を受けることはほとんどなく、経済指標の結果を予想すること自体にはあまり意味がありません。大手金融機関のチーフディーラーがその事実を知らなかったことと、エコノミストの予想なんかでポジションを持っていたことに、失笑というか幻滅してしまいました。
為替の世界に限らず、世の中の評論家なんてそんだもんなんだと思います。権威者・見た目に惑わされてつい信用してしまわないよう、正しい物事と偽りの物事を見分ける嗅覚を自分自身で磨いていきましょう。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |