かなり突き放して書いてしまったタイトルですが、要はテクニカル指標を覚えなくても勝てるということです。
テクニカル指標を駆使して、それで安定した利益を出している人も居るかもしれませんが、必死になって極めようとしなくても、極端な話、全く使わなくても勝てます。(むしろ不要というのが私の見解)
テクニカル指標とは、過去の為替チャートから読み取れる「価格」や「時間」などの成分を、数式に当てはめたもの。
私の知ってるテクニカル指標です。有名どころなので、利用しているトレーダーも多いかと思います。
時間軸、価格軸の2つの成分(パラメータ,変数)だけです。(時系列チャートの場合)
為替チャートにはこの成分しかないので当たり前ですね。
テクニカル指標とは、時間軸、価格軸という2つの成分を、それぞれのテクニカル指標毎に異なった数式に当てはめて、視覚表示しているに過ぎないものです。
為替相場にはファンダメンタル要素(経済状況)も含まれますが、為替チャート自体には時間軸、価格軸しか存在せず、ファンダメンタル要素も当然、テクニカル指標のパラメータとしては取り込まれません。
移動平均線は割と利用しているトレーダーが多いテクニカル指標のひとつです。トレンドラインとの親和性が高く、古くから利用されているテクニカル指標です。株式相場の200日線(200SMA)とかは有名ですね。
これらの長期短期クロス(交差)をサインとして活用しているトレーダーも居り、もしかしたらそれを追求していった先に何かあるのかもしれませが、個人的には懐疑的な立場です。私が知っている値動きの本質には当てはまらい指標だからです。
長期SMA(200)を短期SMA(48)が上向きクロスしてきたので買いサインが点灯。(設定パラメータは後付けでそれらしいものを選んでるだけです)
一目均衡表。基本は「雲」を抵抗とし、「雲抜け」をトレンドブレイクと判断するが、パラメータ次第でどうにでも描写できてしまう。
値動きの答えをテクニカル指標に求めると、盲目になる恐れがあります。
テクニカル指標を使っていない人間の意見なので、どこまで言っていいのか分かりませんが、テクニカル指標はあくまで値動きの目安にしか過ぎず、テクニカル指標上でサインが出たからといって、それが信頼に足りうるものかどうかは疑問が残るところです。(目安ですらないかも)
ライントレードはテクニカル指標に含まれるのか? という疑問もありそうですが、私は一応別モノとして認識しています。
既存のテクニカル指標よりも、むしろこっちを先に学んだ方がいいと思います。私もライントレードを取り入れています。(取引の参考程度に)
レジスタンスライン(抵抗線)やサポートライン(支え線)以外にも、+αでラインを引ける箇所は幾つか存在します。経験を重ていく中で、引けるラインは増えていくかと思います。
トレンドラインという名称もよく使われますよね。
チャート本来の特性を理解できる領域にまで踏み入ることができた側の意見としては、値動きの答えはテクニカル指標にはありません。正確に言うと、機能する場合と機能しない場合があるため判断材料として不明確といえます。既存のテクニカルに頼り過ぎていると、自分自身の「チャートの気付き」を阻害することに繋がるのでは?とも思います。
ただし、一部のテクニカル指標に関しては、使い方次第ではトレードを有利に働かせることもできます。上図では、フィボナッチ・リトレースメントにおける「61.8%」の戻り値で見事にブロックされています。
私がフィボナッチ・リトレースメントを使うのは、「ブレイク後にどこまで戻されるのか分からない」ときの戻り目安として利用しています。フィボナッチ・リトレースメントでよく利用されるのは「38.2%、61.8%」といった数値です。上図では短期トレンドブレイク後に「仮底」から「起点」に対して「61.8%」の所で壁が機能しています。ブレイク後、市場が一気に動いて「おいおいどこまで行くんだ?」「今日の足はどこで確定させるんだ?」といった見通しが良く分からない時に引いたりします。数ヶ月に1度とかそんなレベルなので、ほんとたまに引く程度です。
テクニカル指標を活用するかどうかについては私も未熟な所で、裁量トレードを追求した結果、テクニカル指標を自分の手法に組み込むことがおろそかになっている現状があったりもします。
極端な話をしてしまうと、テクニカル指標はもちろんのこと、ラインを表示しなくてもチャート目視だけで勝てます。相場の答えは、目視で確認できるチャートの中に全て含まれているからです。私もライントレードを活用していますが、ラインは補助的に引いているに過ぎません。
など、チャートから読み取れる情報を、ひとつひとつ丁寧に紐解いていきます。長い経験とチャートの特性が頭に入っていないと、紐解けないと思います。初心者が3年やったくらいでは全然足りません。トレンドラインを引きまくるとかそういうレベルの話でもありません。強いて言えば、波動論(エリオット波動とかそういう類)に近いものかもしれません。
チャートの状態によっては、普段であれば確率「1/2」の世界が、限りなく「1」に偏る鉄板の形(お決まりパターン)というものが存在します。
ある価格ラインを超えると、「ここまでは抜いてくる」という、次の直近未来(30分~4時間後)の動きがほぼ確定する形があります。チャートの形からそれが判断できるようになります。おそらく、アルゴリズム売買によって、目標とする価格帯まで一方的な強制力が働いて、無理やり次のチャートを形成しにいくからだと思います。
「全ての準備が整った状態のチャート」とも言えます。
私はそういう鉄板パターンで確実に勝ちを積み上げていますが、おそらくこれをテクニカル指標としてプログラムに落とし込むことは不可能だと思います。構築している理論が、あまりに裁量的で複雑だからです。
(考え方自体はシンプル)
では、テクニカル指標は全く不要なのかどうかというと、そういうわけでもなく、むしろテクニカル指標の利用先はシステムトレード(自動売買)にあると思います。
システムトレードとは、自動売買のことです。取引の全てをコンピュータに任せてしまいます。
人間がコンピュータに取引の命令を出すためには、為替相場の構成要素である「時間軸、値段軸」を、何かしらの形でコンピュータに取引サインとして伝える必要があります。そういった組み込みプログラムの場で本領を発揮するのが、テクニカル指標を綿密に組み合わせた取引サインだと思います。
裁量トレード(自分で行うトレード)だけを行うのであれば、テクニカル指標なんて覚えなくても、オリジナル手法やライントレードとの組み合わせで十分戦うことができます。
相場の答えを知ってしまってから改めてテクニカル指標を見直すと、「何でこんなの使ってるんだ?」と疑問に感じるので、私には必要ありません。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |