私がFX取引を行う上で、どんな通貨ペアを見て、どういったイメージでそれらの通貨ペアを捉えているのかなどを紹介します。
普段取引する通貨ペアは、ユーロドル(EUR/USD)とドル円(USD/JPY)の2ペアである場合がほとんどです。
ユーロドル(EUR/USD) | 55% |
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ドル円(USD/JPY) | 45% |
ほか | 1%未満 |
ユーロドルとドル円しか取引しないからといって、この2ペアだけを見ているわけではありません。
ドル円(USD/JPY) | 1時間足~4時間足 |
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ユーロドル(EUR/USD) | 1時間足~4時間足 |
ユーロポンド(EUR/GBP) | 日足 |
ポンドドル(GBP/USD) | 日足 |
ユーロ円(EUR/JPY) | 日足 |
ポンド円(GBP/JPY) | 日足 |
どの通貨ペアを、どの時間軸でリアルタイムで見るかについては、その人のトレードスタイルや得意通貨ペアに依存すると思います。私は上記のような通貨ペアを表示しています。時間軸については、メインで触る通貨ペアの場合、1時間足~4時間足を表示しています。通貨相関やトレンド示唆に使う通貨ペアは、日足を表示しています。
監視通貨ペア同士をどのように見ているかについて、順に紹介していきたいと思います。一番重要視しているのはドル円とユーロドルの逆相関です。
相場の9割以上のケースでは、ドル円とユーロドルは逆相関の関係にあります。(稀に同じ方向に動くことがある)
これは、ドル円とユーロドルが互いに米ドルを介したドルストレートペアであるという理由が大きいです。基本的にドル円とユーロドルは綱引きをしているような状態で、ドル円が上がればユーロドルは下がり、逆にユーロドルが上がればドル円は下がる場合がほとんどです。米雇用統計(非農業部門雇用者数)の経済指標発表時はそれが顕著に見られますね。
ドル円チャートやユーロドルチャートは単独でも読むことができますが、時間軸的に売られ過ぎ・買われ過ぎであるかどうかは、これら通貨ペアの逆相関を見ることでおおよそイメージが付きやすくなります。特にデイトレードでは、時間軸的にまだ熟していないことが理由で直近トレンドが転換することがあります。
時間軸的なイタズラというか、「割るのはまだ早い」とチャートに言われているような感覚です。こういった時間軸的なイタズラ行為はデイトレーダーからすると非常に厄介で、きちんとトレンドが読めている場合でも逆噴射を喰らってしまうことがあります。
ユーロポンドとポンドドルには逆相関の関係があります。
ユーロポンドとポンドドルに関してはほぼ逆相関です。(同じ方向に動くことはほとんどない)
ドル円とユーロドルは稀に「リスクオン相場では共に上昇し」「リスクオフ相場では共に下落する」ような動きを見せることもありますが、ユーロポンドとポンドドルに関してはほとんどのケースで逆相関の関係にあります。
ドル円のおおよそのトレンドを示唆する判断材料として、ユーロ円やポンド円、豪円などを表示しています。中でもユーロ円は必須(最近はポンド円も重要視)で見ています。
ユーロ円やポンド円、豪円はクロス円ペアなので、ドル円のおおよそのトレンド示唆に活用できます。ユーロ円はユーロドルとの相関性も高いので、ユーロドルのトレンド示唆にも利用しています。方向性を判断するので表示する時間軸は大きい方がよいです。これらの通貨ペアを見る場合、私は日足を使用することが多いです。
複数通貨ペアを同時に監視してはいますが、時間軸は用途に応じたものを使用しています。
(全て同じ時間軸に統一する必要はなく、自分の目的に合わせる)
ユーロドルのトレンド示唆には、主にユーロポンドとポンドドルを参考にしています。(一応ユーロ円も)
イメージ的にはこんな感じです。ユーロポンドとポンドドルは、ユーロドルの中長期的なトレンドを考慮するのに有益です。私はユーロポンドとポンドドルを見る際には日足を使用することが多いです。
ポンドドルに強く引っ張られる相場と、ユーロポンドに強く引っ張られる相場があります。(依存性が入れ替わる)
通貨ペアの相関を考慮に入れることで、おおよその時間感覚や、各通貨は今どんな状況下にあるのかをイメージできるようになります。最初は何がなんだか分からないと思いますが、次第に相関関係に慣れていくと思います。私もいろいろ表示はしていますが、リアルタイムな値動きで最重要視しているのはドル円とユーロドルの逆相関(綱引き)の部分です。
実際にユーロドルとドル円を取引する場合、この通貨ペアの相関に加え、テクニカル的に()機能するであろう抵抗や節目に注目しながら、エントリーポイントを決めていきます。
(「テクニカル的に」とは、私が知っているFXの値動きの基本特性のこと。私はテクニカル指標を一切使っていないので、テクニカル指標のことではありません。)
DMM.com証券には、通貨相関を比較できるツールが用意されています。他のFX会社にはあまり用意されていない機能なので重宝します。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |