相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/11/22

手法は万能であることが望ましい(FXの短期トレード)

時間軸的ジレンマにも全く動じないような万能な手法を持っていなければ、デイトレードでは長期的な結果が付いてこないと思います。
目次
  • FXの手法
  • 突然勝てなくなる理由
  • トレンド転換が頻繁に起こるデイトレードでは、より万能な手法が求められる
  • 万能な手法は、ほんの一握り

FXの手法

FXの手法には様々なものがあります。一般に知られているテクニカル指標を使った手法、ライントレード、エリオット波動を利用した手法、ダブルゼロや通貨パリティなど数字的な節目を利用した手法、ニューヨークボックスのように時間帯に着目した手法、季節的な実需変化を利用した手法など、簡単に思い浮かぶだけでもこれだけあります。

一目均衡表(ドル円 日足)
一目均衡表(ドル円 日足)

また、これら以外にも各トレーダーが独自に作り上げてきたオリジナル手法もあります。私の場合、既存のテクニカル指標は用いていませんが、取引の際には売り買いの順序立てや通貨相関、16年のFX経験で見つけ出したFXの基本法則等を複合的に使って、直近トレンドや売買サインの判断をしています。

ちなみに私の手法は、サインさえ点灯してしまえば基本的にどんな相場状況でも高い再現性を保っているので、長期的に安定した利益を上げ続けることができています。特に短期トレードではトレンド転換が頻繁に起こるため、私のように短期トレードで生き残っていくためには高い再現性を誇る万能手法が求められます。

突然勝てなくなる理由

FX経験者には「3ヶ月間プラスで勝ち続けてたけど、突然勝てなくなった」「急に勝てなくなってどうしたらいいか分からない」といったような状況に陥ったことがあるかと思います。

突然勝てなくなる理由は手法面・メンタル面などいくつか考えられますが、原因のひとつに考えられるのが「使っていた手法が万能ではなかった」ということです。例えば、自分が使っていた手法がトレンド系に強い手法であった場合、中長期的な値動きがトレンド相場で推移してる間は安定した利益を上げることができますが、相場が潮目を迎えてレンジ相場に移行してしまった場合、その手法が役に立たなくなる可能性があります。

また、コツコツドカンのように確率的な地雷をたまたま踏んでいなかっただけというケースも考えられます。

トレンド相場とレンジ相場

「なら、トレンド相場に強い手法とレンジ相場に強い手法を使い分ければいいじゃん」という結論に至る人も居るかもしれませんが、相場がトレンド相場であるかレンジ相場であるかを事前に未来予知することは非常に難しく、またトレンド相場かレンジ相場かを事前に判断するための高い精度を誇るインジケーターを作り出す必要があります。

トレンド相場かレンジ相場かは、後出しジャンケンでチャートを見れば誰でも区別することができますが、それを事前に予知判断するのは非常に難しいです。「トレンド転換が起こり得る可能性がある」程度の予知であれば、事前予知は可能だとは思いますが。

トレンド相場とレンジ相場

トレンド転換が頻繁に起こるデイトレードでは、より万能な手法が求められる

デイトレードなどの短期トレードが難しい理由は、短期トレンド転換が頻繁に起こるためです。

トレンド? レンジ?

俗に言う、「結局上がるなら、さっき下がるなよ」「結局下がるなら、さっき上がるなよ」状態ですね。値動きが1日単位であるデイトレードの場合、こういった時間軸的なジレンマや紛らわしい値動きに翻弄されてしまうケースが増えます。

それに加えて経済指標の発表、突然の国債格下げ報道など、デイトレードは突発的な値動き変化に非常に弱い部分があります。下手に入ると損切り貧乏で終わってしまうので、上手くいかない場合には時間軸を大きくする(デイトレードは行わない)といった対処策もあると思います。

「デイトレードでは結果が出なかったけど、時間軸を3ヶ月スパンほどのスイングトレードに切り替えたら無駄な損切りが減って収支が安定するようになった」そんな為替トレーダーも居るのではないでしょうか。

直近トレンドの事前判断が難しいデイトレード

大きな値動きはおおよそ1~3ヶ月程度をひと区切りに動きます。(私の時間感覚)

そのため、デイトレードレベルでは「割るのはまだ早いんだよ」「上げ過ぎだからちょっと待てや」といったように時間軸に邪魔されて短期トレンド転換が起こることがあります。これが非常に厄介なのですが、こういった時間軸的ジレンマにも全く動じないような万能な手法を持っていなければ、デイトレードでは長期的な結果が付いて来ないと思います。

スキャルピングトレードは壁を探す作業なので、またちょっと話が変わってくるのですが。

幾何学イメージ

万能な手法は、ほんの一握り

私が普段使っている手法は2~3種類程度しかありません。これは長い長いFX経験の中で「これは良い」「これはダメだ」と数々の手法を試しては捨て、試しては捨てを繰り返してきた取捨選択の結果であり、どんな相場状況にも高い再現性を誇る手法として手元に残ったものはほんの一握りでした。

先述のように「トレンド相場とレンジ相場で手法を使い分ける」にはさらに高度で複雑なインジケーターを開発をしなければなりません。果たしてそれが実現可能なのかすらも分かりません。

「トレンド相場かレンジ相場かが事前に分かってれば苦労しない」という意見には同意であり、トレンド相場とレンジ相場で手法を使い分けるよりも、どんな相場でもサインさえ点灯すれば再現可能である手法の方が私は有益だと考えます。私はそれを見つけ出すのに6年間を費やしていますが、万能手法を見つけてからは長期的にも安定した収益を上げることができるようになり、「突然勝てなくなった」といった悩みも現在の所は抱いていません。

(直近10年間は有効に使えていますが、今後使えなくなったら・・・ピンチですね 笑)

私の取引スタイル・取引環境
為替チャート見ていて思うこと・売買のタイミングなど
個人的見解など
サムネ画像 手法は万能であることが望ましい(FXの短期トレード)
管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。