といった疑問を持たれるFX初心者の方が居られるかもしません。
レバレッジの決まり方については、現在は「自動で算出される(自分で選んで決めない)」方法を採っているFX会社が主流になっていると思います。
かつては、ポジション注文を入れる際に「レバレッジ5倍」「レバレッジ10倍」「レバレッジ25倍」と自分で選んでから注文するFX会社もありました。その場合、各ポジション毎に証拠金額が固定されることになります。私がFXを始めた2008年当初、私が利用していた某FX会社ではそういったポジション管理をしていましたが、このようなレバレッジ固定のFX会社は減ったように思います。
昔の取引仕様(例)
現在のレバレッジ算出方式は、「FX口座資金に対する保有ポジション比率」によってレバレッジが自動算出されます。
自分であらかじめ決めるのではなく、「資産状況で勝手に決まる」と考えればよいです。
ドル円相場を例にとると、1米ドルが100円のときに、1万通貨単位(1万米ドル)の買いポジションを保有するためには、100円×10,000=100万円が必要となります。
FX口座に100万円がある状態であれば、レバレッジは1倍ということになります。FX口座に10万円しかないのであれば、レバレッジは10倍ということになります。
(資産状況で勝手に決まる)
FX口座に資金を追加入金するか、出金してしまうかによって、現行レバレッジが変化します。
レバレッジ10倍では、ドル円が90円になってしまうと評価損が-10万円になり、証拠金や口座資金が尽きてしまいます。そういった事態に直面した場合、①そうなる前に損切りする、②90万円入金して絶対にロスカットされないレバレッジ1倍にしてしまう、③半分の5,000通貨を損切りするなどの対処方法があります。
このように、レバレッジは「FX口座資金に対する保有ポジション比率」によって勝手に算出されるものなので、自分で常にレバレッジコントロールを意識し、口座資金に対して保有ポジションが大きくなってしまわないように調整する必要があります。それができなければ、FXの世界では生き残ることができません。
私の場合、自分のトレードスタイルをかなり固定して取引を行っています。ポジションを保有した際のレバレッジが3~8倍程度になるように枚数調整(保有通貨枚数の調整)を行っています。
通貨ペア | ユーロドル、ドル円(ほぼこの2ペアのみ) |
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取引時間帯 | 16:00~24:00(欧州時間) |
レバレッジ | 3~8倍 |
利益確定 | 15~30pips(尻尾はくれてやってる事が多い) |
損切り | 15~18pips(このくらいに抑えたい) |
勝率 | 7~8割程度(局面や選択手法により異なる) |
仮に口座資金が100万円だった場合、レバレッジ5倍に調整した際に保有できるポジションは5枚(5万通貨単位)になります。1,000万円の場合では50枚程度になります。
私の場合、利益確定や損切り幅も狭いので、かなりリスクコントロールには気を掛けている方だと思います。多分、もう少しレバレッジを上げても問題ありませんが、このくらいでいいかなと思っています。
昔は取引注文の際、10倍、25倍、50倍など、ポジション毎にレバレッジを自分で選択していました。(私が使っていたFX業者)
注文A | レバレッジ1倍を「選択」し、1万通貨単位のドル円買い(ロング)を注文。 (必要証拠金:100万円) |
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注文B | レバレッジ10倍を「選択」し、1万通貨単位のドル円買い(ロング)を注文。 (必要証拠金:10万円) |
※ドル円レート 1米ドル=100円
この状態は、レバレッジ1倍のドル円買いポジションを1万通貨、レバレッジ10倍のドル円買いポジションを1万通貨、それぞれ異なるレバレッジ管理下で保有している状態です。
通貨は合計2万通貨保有していますが、証拠金は100万円+10万円=110万円が必要になります。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |