為替取引では、各通貨ペアごとに通貨単位(取引単位)というものが設けられています。FX会社のホームページで1万通貨単位とか、1,000通貨単位といった言葉を目にしたことがあるかもしれません。
言葉だけで説明すると、FX取引における取引単位を「通貨単位」と呼びます。(取引ボリュームの大きさ)
多分、最初はなんのことだかサッパリ分からないと思います。
1通貨単位から順を追って見ていきましょう。
ドル円(USD/JPY) | 1米ドル |
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ユーロ円(EUR/JPY) | 1ユーロ |
ポンド円(GBP/JPY) | 1英ポンド |
ユーロドル(EUR/USD) | 1ユーロ |
ポンドドル(GBP/USD) | 1英ポンド |
ドル円の場合、1ドル札が1通貨単位。
日本円で1ドル札を1枚購入した場合、1通貨単位の取引をしたことになる。
ドル円(USD/JPY) | 10,000米ドル |
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ユーロ円(EUR/JPY) | 10,000ユーロ |
ポンド円(GBP/JPY) | 10,000英ポンド |
ユーロドル(EUR/USD) | 10,000ユーロ |
ポンドドル(GBP/USD) | 10,000英ポンド |
1万通貨単位は、1通貨の1万倍。
日本円で1ドル札を1万枚購入した場合、1万通貨単位の取引をしたことになる。(同じ原理)
1ドルが100円の場合、1万ドルを購入するには100円×10,000=1,000,000円(100万円)が必要。
ちなみにレバレッジを利かせれば、10万円で済む。(レバレッジ10倍)
国内のFX会社では、この1万通貨単位を最低取引単位としていることが多いので、1万通貨単位がFX取引の基本単位と理解しておくことを勧めます。
私がFXを始めた2008年頃は、1万通貨単位が取引の最低単位でしたが、近年ではFX初心者向けに1,000通貨単位や100通貨単位での少額取引を可能としているFX会社も増えてきています。
松井証券は1通貨単位から始められる気軽さが人気。スプレッドも業界トップクラスに狭く、また証券大手なので信頼性も非常に高い。
FX取引の基本となる1万通貨単位ですが、実は他にも呼び方が幾つかあります。
紛らわしいですね(笑)
1万通貨単位は、1ロットと呼んだり、1枚と呼んだりもします。1,000通貨単位では、0.1ロット、0.1枚などとも呼びます。
ただし、FX会社によっては1ロット=1,000通貨単位として換算しているFX会社もあります。さらに紛らわしいですが、覚えておいて損はないです。ロットの換算方法は各FX会社によって異なるため、必ず確認するようにしましょう。大体は1ロット=1万通貨単位ですが、ヒロセ通商は1ロット=1,000通貨単位で換算しています。
上画像のFX会社(DMM.com証券)では、1Lot=1万通貨単位としています。1Lot必要証拠金目安:41,049円となっていますが、これは国内業者の最大レバレッジ25倍で換算した場合に、1万通貨単位を取引するのに必要となる証拠金額を示しています。1米ドル100円のときに、1万通貨単位を取引するのには100万円が必要ですが、レバレッジを25倍に設定した場合、4万円で済みます。上図のレートは1米ドルが102.62円前後なので、必要となる証拠金額も4万円よりも若干多くなっています(41,049円)。
最後に、1万通貨単位がどれくらいのリスクボリュームなのか簡単に紹介します。
ドル円買い(ロング)ポジションを持った場合、1米ドルが100円から101円になると、1万通貨単位では1円×10,000=1万円の利益となります。逆に1米ドルが99円になってしまうと1万円の損失になります。
1万通貨単位の場合、ドル円相場では1円動くごとに1万円の損益が発生します。
レバレッジを10倍にすれば、元手が10万円でも100万円分、つまり1万通貨単位のドル円取引ができます。ただし、逆の方向に1円動けば1万円のマイナスとなるため、このポジションサイズはハイレバレッジ取引であることが分かります。(どこで損切るかにもよります)
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |