外国為替は2国間の通貨取引によって成立します。例えば、日本の自動車メーカーが製造した自動車をアメリカに輸出(売った)場合、貿易決済は米ドル(USD)で行われます。日本人が日本国内で米ドルを持っていても仕方がないので、日本の自動車メーカーは輸出貿易によって得た外貨の米ドルを日本円(JPY)に両替します。この時、ドル円レートを基準に為替取引が行われるのです。
FX(外国為替証拠金取引)は、外国為替を証拠金によって取引する金融商品(デリバティブ取引)です。そのため、FXは単体の通貨を取引するのではなく、必ず2国間の通貨が絡んできます。この2国間の通貨を通貨ペアと呼んでいます。米ドルを取引したい場合でも、米ドルだけを取引することはできません。必ず米ドルと他国通貨がペアになります。
ドル円相場。チャートが上に向かうほどドル高円安、反対にチャートが下に向かうほどドル安円高です。
世界各国には様々な通貨があります。世界的に有名な通貨には、米ドル(USD)、日本円(JPY)、ユーロ(EUR)、ポンド(GBP)などがあります。この4種類だけを見ても、通貨ペアの組み合わせは6通りになります。
通貨ペアの表示される順番は、日本における表示方式では上記のように決まっています。ドル円は「USD/JPY」のように表記しますが、これは1米ドルに対して円は幾らかという意味です。「ドル円相場は現在、1米ドル=110円」などと経済ニュースで報道されることがあると思います。このように、他国の通貨を自国通貨で表示することを自国通貨建てといいます。
一方アメリカなどでは、円ドル(JPY/USD)で換算するため、100円=0.9090米ドルのように表記することが多いです。(他国通貨建て)
世界には数十種類以上の通貨が存在するので(非承認のものまで含めると数百以上?)、通貨ペアの組み合わせは数百通り以上あると思います(正確な数字は分かりません)。国内FX会社で取り扱っている通貨ペア数については、おおよそ10~20通貨ペア程度、多い会社では50種類以上の通貨ペアを実際に取引することも可能です。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |