『世界経済の「呼吸」を掴む』と言うとちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、要するに世界経済は今現在、好景気(リスクオン)と不景気(リスクオフ)どちらに触れているのかを掴むことです。
経済には好景気・不景気が存在し、それぞれの局面で買われやすい商品・通貨があります。具体的には、好景気には株式市場全般が強含み、不景気には金などの現物相場や日本円・スイスフランなどのリスク回避通貨に投資資金が流れます。
結論から先に述べますと、
これが長期投資の極意となります。
「え? そんな流れ掴めないよ」
と言う人も居るかと思いますが大丈夫です。為替相場を5年ほど経験するだけでも、世界経済の流れに対するアンテナが敏感に働くようになります。
何事も興味さえ持っていれば、自然と知識や経験は磨かれていくものです。
世界経済の流れを掴むためには、常にあらゆる相場に目を通しておくことが重要になります。
情報のインプットがなければ、流れもクソもありません。
アメリカの株式市場にはニューヨークダウ、ナスダックという2種類の指標がありますが、私はニューヨークダウの方を見ています。あくまでアメリカ株式市場の全体的な流れを掴むのであれば、ニューヨークダウ平均株価を参考にした方が良いように思います。
日本にも東証プライム、東証スタンダード、東証グロースなどの市場がありますが、日本経済全体の流れを掴む目的であれば日経平均株価を見れば事足ります。
インターネットやyahooサービスなどでも株式市場や為替市場は確認できますが、チャートが小さい、時間軸を自由に選べないなど、制約も多いです。
私は株式市場、為替市場、商品市場それぞれに、別の証券会社で口座開設しています。
株式市場、債券市場 | SBI証券 |
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為替市場 | GMOクリック証券ほか |
商品市場 | IG証券 |
大手証券会社のSBI証券は、国内株式、外国株式などの株式市場をはじめ、債券市場、投資信託なども幅広くカバーしている証券会社です。私が株取引を行う際は、主にこの証券会社を利用しています。
FX(為替取引)を専門としている証券会社(FX会社)は非常に沢山あるので、実際に自分が使ってみて比較してみると良いと思います。私自身は、複数のFX会社に分散投資しています。
メイン口座 | GMOクリック証券 |
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サブ口座 | DMM.com証券、ヒロセ通商 |
商品市場というと、金・銀・プラチナ・原油などの商品(コモディティ)になりますが、商品市場に参加するにはCFD(差金決済取引)を利用することになります。
CFDとは、簡単に説明するとFXと同様にレバレッジを利用して、金・銀・プラチナ・原油など様々な投資商品に対して証拠金取引を行える取引サービスをいいます。FXも証拠金を担保に取引を行う「差金決済取引」なので、広義にはFXもCFDに含まれます。
商品市場を確認しておきかった私は、数多くの商品銘柄を取り扱っているIG証券に口座開設をしています。ただし、IG証券のUI(取引画面)はイマイチなので、もっと良い証券会社があるかもしれません。
世界経済全体の流れを掴む上で、最低限把握しておきたい相場をピックアップします。
株式市場 | ニューヨークダウ、日経平均、上海市場 |
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為替市場 | ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ユーロポンド、オジドル |
商品市場 | 金、原油 |
リーマンショックで世界恐慌に見舞われた2008年~2010年頃、景気の冷え込みで行き場を失った投機マネーが原油に集中し、原油価格が大暴騰した時期があります。
原油は何かと政情不安における投機対象になりやすい印象を受けます。
WTI原油価格。WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)は、アメリカ国内の原油先物市場です。
世界経済が為替相場に及ぼす影響や、好景気に買われやすい通貨・不景気に買われやすい通貨などについては以下で紹介しています。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |