決済同時発注は、私が普段FX取引をする際によく使っている注文方式です。
ではFXの決済同時発注とはどんな注文方式なのか、分かりやすく紹介していきたいと思います。
決済同時発注とは、新規で注文を入れた際に、自動で利益確定と損失確定(損切り)の注文も発注される注文方式です。
新規注文を入れたタイミングで、自動で利益確定と損失確定の注文も発注される。
自動で入る利益確定および損失確定のpip数は、管理画面で予め設定しておきます。
数値は一度設定してしまえば恒久的に反映されるので、いちいち決済pipsをキーボード入力する手間が省けます。特に、自動で損失確定(損切り)注文が入るのが心強い。
もちろん、決済同時発注後にチャート形に応じて細かなpips修正を加えることも可能です。
私がよく使う決済同時発注の例を紹介します。
私は基本的にマウスクリックによる成行注文でエントリーしています。
レートパネルの動きに合わせて新規注文を入れます。(成行)
新規注文が成立したと同時に、決済同時発注(利益確定および損失確定)が発動します。
上図では、新規103.203円(買い)ポジションに対し、利益確定+35pips、損失確定-18pipsの予約注文が入っている状態です。決済同時発注自体はOCO式なので、利益確定と損失確定いずれか片方の注文が成立したら、もう片方はキャンセルされます。
初期値として利益確定(+35pips)、損失確定(-18pips)のオーダーを入れていますが、チャート形状に合わせてpips数を微調整することもできます。
自動で決済注文こそ入りますが、ポジション一括決済で強制離脱することも可能です。この場合、オーダーは成行決済で行われます。
(成行エントリー → 成行決済の流れ)
私が決済同時発注を評価しているポイントは以下です。
新規の成行注文は通常、損切り注文が入っていない状態なので、例えば成行注文を入れた瞬間に自宅回線にトラブルが発生してしまった場合、損切りが全く出来ずにポジションが宙に浮いた状態になってしまいます。
特に、成行注文を多用するデイトレーダーやスキャルピングトレーダーの中にはハイレバ取引を行っているプレイヤーも多く、損切りできない状態は致命的といえます。
そういった不測の事態を防ぐ意味でも、仮の損失確定注文を自動発注させておくことは非常に大切です。
決済同時発注のまとめです。
決済同時発注は、特に損切り注文が同時に入ってくれることが非常に便利です。損切り注文が必ず入るので、乱高下相場で損切り注文が遅れてしまうのを防いでくれます。また、新規ポジションを持った直後に自宅インターネット回線に不具合が発生してしまった場合にも、とりあえずの損切り注文が入っているので慌てることなく対処できます。
1日に何十回も取引を行うデイトレーダーやスキャルピングトレーダーは、決済同時発注を利用している方が多いのではないでしょうか。(時間軸の長い長期トレーダーには無縁かな?)
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |