相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/11/30

FXの注文方法 ~OCO注文

OCO注文の使い方を分かりやすく紹介します。使用頻度の高い注文なので、是非その仕組みを覚えられるようにしましょう。
目次
  • OCO注文とは
  • OCO注文パネル(例)
  • OCOの指値注文(新規ポジション)
  • OCOの逆指値注文(新規ポジション)
  • OCO決済(ポジション決済)
  • OCO注文 まとめ

OCO注文とは

OCO注文(オーシーオー)は、One side done then Cancel the Orderという英語表記からきています。日本語の意味は「一方が成立したら、もう一方はキャンセル」という意味です。

FXにおけるOCO注文とは、「一方の注文が成立したら、もう一方の注文は取りやめる」という注文方式です。

OCO注文は、利益確定ラインや損失確定ラインなど、異なる2つの注文を同時に出したい時に重宝します。

ちなみに「OCO」だけで意味が通じますが、ここでは分かりやすくOCO注文と書きます。

OCO注文パネル(例)

OCO注文パネル
OCO注文
OCO1 売買区分、注文レート、指値or逆指値を指定します。
OCO2 売買区分、注文レート、指値or逆指値を指定します。

実際の注文例を見てみましょう。

OCOの指値注文(新規ポジション)

OCO注文を利用し、新規で指値注文を入れる場合を考えます。
指値注文の定義は以下の通り。

指値注文
「買い」の場合 現在レートよりも安いレートで買い注文を入れる。
「売り」の場合 現在レートよりも高いレートで売り注文を入れる。

OCO注文1として指値買い、OCO注文2として指値売り注文を出してみましょう。

OCO注文 指値

指値注文は、買いの場合には現在レートよりも安値で、売りの場合には現在レートよりも高値で注文を入れる注文方式です。(定義より)

例えば上図のようなレンジ相場における逆張りで入れてみるのがイメージとして分かりやすいですね。

OCO注文なので、買い注文または売り注文のいずれか一方が成立したら、もう一方の注文はキャンセルになります。

ただレンジ相場なので、この場合は片方のオーダーを残しておいても良いと思います。

(指値注文を個別に2つ入れればよく、OCOを使う必然性はない)

OCOの逆指値注文(新規ポジション)

逆指値注文の場合はどうでしょう?

逆指値注文
「買い」の場合 現在レートよりも高いレートで買い注文を入れる。
「売り」の場合 現在レートよりも安いレートで売り注文を入れる。
OCO注文 逆指値

逆指値注文は、買いの場合には現在レートよりも高値で、売りの場合には現在レートよりも安値で注文を入れる注文方式です。(定義より)

例えば上図のようなレンジブレイク後に追従する形(順張り)で入れてみるのが効果的な使い方の一つです。

この場合、OCOの片方が成立したら、もう片方はキャンセルオーダーになるので都合が良いです。

補足

指値注文と逆指値注文の違いを忘れてしまった人は、下記リンク先を参照してください。

OCO決済(ポジション決済)

ここまで「新規ポジションを取る場合のOCO注文」を紹介しました。

OCO注文はこの他、「保有ポジションを決済する場合」にも利用されます。(OCO決済

厳密な表現ではありませんが、指値決済は利益確定(OCO注文1)、逆指値決済は損失確定(OCO注文2)に対応しています。

長くなってしまうので、OCO決済については下記リンク先で紹介しています。

OCO注文 まとめ

OCO注文のまとめです。

新規ポジション注文時
  • 売り買い、指値・逆指値の組み合わせ次第で、自分の戦略に合ったいろいろな注文パターンを選べる。
  • レンジ相場を想定するならば、指値買いと指値売りでレンジの両端を固めるようなOCO注文。(この場合、片方のオーダーはキャンセルさせる必然性はない)
  • レンジブレイクを狙うのならば、逆指値買いと逆指値売りでブレイク追従するようなOCO注文。(この場合、片方のオーダーがキャンセルになった方が都合が良い)
OCO決済(ポジション決済時)
  • OCO注文1で指値注文、OCO注文2で逆指値注文を入れることで、利益確定と損失確定の注文を同時に入れることができるようになる。(この限りではない

FX初心者の方は言葉だけではOCO注文を理解できないと思うので、実践経験の中で徐々にOCO注文の性質を理解していけばよいと思います。

私がよく利用するのはOCO決済です。(成行エントリー→OCO決済

基本が成行エントリーなので、新規ポジションを取るときにOCO注文を使うことはほとんどありません。

管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。