OCO注文(オーシーオー)は、One side done then Cancel the Orderという英語表記からきています。日本語の意味は「一方が成立したら、もう一方はキャンセル」という意味です。
FXにおけるOCO注文とは、「一方の注文が成立したら、もう一方の注文は取りやめる」という注文方式です。
OCO注文は、利益確定ラインや損失確定ラインなど、異なる2つの注文を同時に出したい時に重宝します。
※ちなみに「OCO」だけで意味が通じますが、ここでは分かりやすくOCO注文と書きます。
OCO1 | 売買区分、注文レート、指値or逆指値を指定します。 |
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OCO2 | 売買区分、注文レート、指値or逆指値を指定します。 |
実際の注文例を見てみましょう。
OCO注文を利用し、新規で指値注文を入れる場合を考えます。
指値注文の定義は以下の通り。
「買い」の場合 | 現在レートよりも安いレートで買い注文を入れる。 |
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「売り」の場合 | 現在レートよりも高いレートで売り注文を入れる。 |
OCO注文1として指値買い、OCO注文2として指値売り注文を出してみましょう。
指値注文は、買いの場合には現在レートよりも安値で、売りの場合には現在レートよりも高値で注文を入れる注文方式です。(定義より)
例えば上図のようなレンジ相場における逆張りで入れてみるのがイメージとして分かりやすいですね。
OCO注文なので、買い注文または売り注文のいずれか一方が成立したら、もう一方の注文はキャンセルになります。
ただレンジ相場なので、この場合は片方のオーダーを残しておいても良いと思います。
(指値注文を個別に2つ入れればよく、OCOを使う必然性はない)
逆指値注文の場合はどうでしょう?
「買い」の場合 | 現在レートよりも高いレートで買い注文を入れる。 |
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「売り」の場合 | 現在レートよりも安いレートで売り注文を入れる。 |
逆指値注文は、買いの場合には現在レートよりも高値で、売りの場合には現在レートよりも安値で注文を入れる注文方式です。(定義より)
例えば上図のようなレンジブレイク後に追従する形(順張り)で入れてみるのが効果的な使い方の一つです。
この場合、OCOの片方が成立したら、もう片方はキャンセルオーダーになるので都合が良いです。
指値注文と逆指値注文の違いを忘れてしまった人は、下記リンク先を参照してください。
ここまで「新規ポジションを取る場合のOCO注文」を紹介しました。
OCO注文はこの他、「保有ポジションを決済する場合」にも利用されます。(OCO決済)
厳密な表現ではありませんが、指値決済は利益確定(OCO注文1)、逆指値決済は損失確定(OCO注文2)に対応しています。
長くなってしまうので、OCO決済については下記リンク先で紹介しています。
OCO注文のまとめです。
FX初心者の方は言葉だけではOCO注文を理解できないと思うので、実践経験の中で徐々にOCO注文の性質を理解していけばよいと思います。
私がよく利用するのはOCO決済です。(成行エントリー→OCO決済)
基本が成行エントリーなので、新規ポジションを取るときにOCO注文を使うことはほとんどありません。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |