FXの注文方法には、成行注文・ストリーミング注文・指値注文・OCO注文など種類がありますが、成行注文もストリーミング注文も同じマウスクリックによるタイミングで注文を通す注文方式です。
レートを数値入力して予約発注する注文方式と異なり、リアルタイムな値動きの中で注文を通せるのが強みです。
成行注文とストリーミング注文の違いについてですが、大きな違いは「スリッページを設定できるかできないか」です。スリッページとは、約定時の値滑り(価格乖離)のことです。
成行注文 | スリッページを設定できない。(例外あり) |
---|---|
ストリーミング注文 | スリッページを設定できる。 |
成行注文は「素早く確実にオーダーを約定させること」に重点が置かれている注文方式のため、極端な話、何10pipsも値が滑ろうがとにかく約定させることを優先します。(成行注文でも、取引システムによっては値滑り許容値を設定できる)
ストリーミング注文もマウスクリックのタイミングで注文を通すことは同じですが、「値が滑る許容範囲」を設定できるのが大きな特徴です。
例えばスリッページを0.3pipsに設定した場合、約定時のレート乖離は0.3pips以内に抑えられます。
(超えた場合は約定拒否になる)
ストリーミング注文であっても、スリッページ設定を「なし(OFF)」にすれば成行注文と同義です。
成行注文 |
|
---|---|
ストリーミング注文 |
|
これはその人のトレードスタイルや相場に対する考え方によって意見が分かれるところですが、私個人としては「その瞬間におけるタイミングで約定すること」を最優先にしているので、私はいつも成行注文を使っています。
実際に使ってみれば分かりますが、成行注文でスリッページ(値滑り)が発生すること自体がほとんどありません。近年のFX取引サーバはどれも約定力に優れるため、成行注文でも全く気にならずに使用できます。
それよりも、いざという時にスリッページ範囲をちょっと超えたので約定拒否になってしまうことの方が不便です。僅かなpipsをケチってしまったが故に利益確定タイミングを逸してしまうのは下策だと思います。
FX歴 | 16年(2008年~) |
---|---|
年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |