バッドティック(Bad Tick)とは、スプレッドが異常に拡大してしまう現象をいいます。
FX業者が意図的にスプレッドを拡大させてストップ狩りを誘発させる「FX業者によるストップ狩り」というものがありますが、それとは仕組みも規模も全く異なります。
バッドティックが発生すると50~100pipsはザラに広がります。FX業者によるストップ狩り(5~10pipsくらい?)が可愛く見えます。
バッドティックは明らかなレート異常なので、発生すれば気が付つケースが多いです。また、FX業者にバッドティックについて問い合わせると「カバー先のレートをそのまま表示しているので、カバー先が悪いです。」みたいな感じで責任転嫁されるので注意。バッドティックについてFX業者に問い合わせする際は、誤魔化して逃げられないよう文言を準備しておきましょう。
バッドティックはFX会社固有の現象である場合が多いです。
系列会社など同じカバー先レートを参照しているFX会社の場合では、系列会社間で同じバッドティックが発生することも有り得ますが、基本的にFX会社単体で発生する現象だと考えて良いです。
複数のFX口座を持っている人は、バッドティックが発生した時間帯の各FX会社の配信レートを確認してみましょう。他のFX会社では出ていないはずです。(出ている場合は別の問題も考えられる)
バッドティックに遭遇する可能性はものすごく低いので、普段はそこまで気に掛ける必要がありませんが、やはり低レバを心掛けて1回の取引に対する損失リスクを軽減させるのが定石です。
多分、一生FX取引を続けたとしても、バッドティックを実際に喰らったことのない人の割合の方が多いと思います。バッドティックを目撃したり、サーバ落ちを喰らう経験は何度かあると思いますが。
バッドティックを実際に喰らってしまったら非常に運が悪いので心中察します。(私は1度も喰らった経験なし)
リアルタイムで見たことはありませんが、チャートから事後的に「あーこれバッドティックだな・・・」と思われる現象を確認したことは長いFX経験の中で3~4回程度です。(潜在的にはもっとあるだろうけど)
そのくらいレアな現象です。(ちゃんとしたFX会社で取引しているのであれば)
バッドティックに対してFX会社がどのように顧客対応するのかで、そのFX会社の本質が見えてきます。
FX会社側の過失として全額補填してくれる神対応業者もあれば、「正常な値動きの範疇です」「うちはカバー先のレートを表示しているだけなので関係ありません」などといって取り合わないFX業者もあります。
バッドティックによってどの程度スプレッドが拡大したかにもよりますが、明らかに悪質な対応を取るFX業者については、金融庁にどんどん通報して行政指導を受けさせるように促しましょう。
FX業者への直接クレームは1顧客では取り合ってもらえないことも多いので、行政機関の力を借りる必要があります。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |