最終更新日 2023/11/27
接続リスクのヘッジ(回線切れで慌てないために)
FX取引における接続リスクに対して、私たちの側でできる予防策を挙げてみました。
目次
- 接続リスクとは
- 接続リスクへのヘッジ
- 新規注文を入れる際は、ストップ注文も同時に入れる(決済同時発注)
- FX取引中の回線切れ(実体験)
接続リスクとは
接続リスクとは、自分のPCとFX会社の取引コンピュータとを繋ぐネットワーク回線が、何らかの原因で切断されてしまうリスクを指します。FXはインターネット回線を介して取引注文を行います。インターネット上で取引注文を行っている以上、接続リスクが必ず付きまとってきます。
接続リスクへのヘッジ
接続リスクに対して、私たちの側でできる予防策を挙げてみました。
場所・環境
- インターネットカフェなどで利用できる無線LAN(WiFi)は、接続やセキュリティ面にも不安が残るので利用しない。ビジネスホテルなどでの接続も同じ。
- 山間部や過疎地など、インターネット環境に脆弱性が見られるような場所では取引を行わない。そんな場所に移住しない。
- 光回線が望ましい。
ADSL回線は電波回線による干渉で切断しやすい。(さすがに絶滅したか)
- 電波障害の恐れがある無線LANよりも、有線LANケーブル(ONU・ルーター直繋ぎ)の方が望ましい。
代替経路の確保
- スマートフォン(モバイル回線)は、パソコンのインターネット回線が切れたときに役立つ。この際、自宅に到着したら自宅インターネット回線(WiFi)に自動で切り替わる設定をしていると、自宅のネットワーク回線に不具合が生じた際に接続が切れてしまう。(モバイル回線に接続し直さなければならない)
- インターネット回線、モバイル回線もダメな場合に、FX会社にすばやく電話できるよう、電話番号のメモを取っておく。(このケースではネット自体が使えなくなるので、あらかじめ電話番号メモを取っておくことが重要)
FX取引
- 新規注文を入れる際は、必ずストップ注文も同時に入れる。
- スマートフォンによる取引は、誤クリックや電池切れ、セキリティ面の脆弱性があるため、緊急時以外には使用しない。チャート閲覧用に利用するのは全然OK。
- 取引中にFX会社自体のサーバが落ちてしまうことを想定して、複数のFX会社に口座資金を分散しておく。(逆ポジションを取ってリスクヘッジすることも検討)
- パニック相場には参加しない。FX会社が意図的に取引不能(画面のグレーアウト)にさせる場合がある。
昔、「車で旅をしながらFX」なんてバカげた発言を見掛けたことがありますが、脆弱性の面で致命的なので現実的ではありません。
新規注文を入れる際は、ストップ注文も同時に入れる(決済同時発注)
新規注文を入れるタイミングでストップ注文も同時に入れることで、エントリーした瞬間にネット回線が切れても慌てなくて済みます。各FX会社には、決済同時発注(OCO注文)といった便利な発注機能があります。
スイングトレーダーであれば、IFO注文などストップの同時予約注文は当たり前のように行っているかもしれませんが、1日単位での取引回数が多いデイ・スキャルピングなどでは、決済をクリックで行う成行注文だけで済ませている人も意外に多いかと思います。私の場合、成行注文を行う際には必ず決済同時発注で利益確定・損失確定注文を入れるようにしています。
FX取引中の回線切れ(実体験)
私も昔、新規注文~決済まで全てマウスクリックによる成行注文で行っていたことがありますが、ある日突然、運悪く注文中に自宅のインターネット回線が切れたことがあります。
ストップを入れていない丸裸状態だったので損失は無限大です。その時はかなり焦りました。今では新規注文と同時に、利益確定・損失確定注文が入るように設定しています。(決済同時発注)
もちろん、決済予約があってもクリックによる成行決済も被せることができるので、今まで通りスムーズな成行取引ができています。
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