相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/11/27

FX口座を複数持ち、リスク管理を高める(サーバ落ち・倒産リスク)

複数のFX口座を持っておくメリットは様々あります。リスク分散できるほか、FX会社のサービス比較、ヒゲの正確な位置を確認するなど。
目次
  • 複数の取引口座を持つのは基本
  • 資金分散により、FX会社の倒産リスクをヘッジ
  • FX会社のサーバ落ちに対するリスクヘッジ
  • 証券会社を比較することで、FX会社の特徴やサービスの違いが分かる

複数の取引口座を持つのは基本

FX口座を複数開設するメリットを紹介します。私も複数のFX口座を持っています。「リスク分散」の意味合いが大きいですが、他にもいろいろ利点があります。

私は16年間で合計8つの取引口座を開設しましたが、その中で現状のサービスが一番良いと感じるFX会社を選んで「メイン口座」「サブ口座」として資産運用を行っています。FX会社によってサービスの質が異なったり、自分のトレードスタイルによって評価も変わってくるため、一概に「このFX会社が一番良い」とは言い切れません。人によっては、もっと多くの取引口座を持っているかもしれませんね。

複数の取引口座を持つ、取引口座を分けるメリットには、以下のようなものがあります。

複数口座メリット
  • 資金分散により、FX会社の倒産リスクをヘッジ
  • FX会社のサーバ落ちに対するリスクヘッジ
  • 証券会社を比較することで、FX会社の特徴やサービスの違いが分かる

資金分散により、FX会社の倒産リスクをヘッジ

FXにせよ株取引にせよ、資金分散は基本中の基本です。たった1つの取引口座に全資産を集中させていると、その取引口座で不測の事態が発生した場合に全資産が脅かされることになります。サイの目が最悪の最悪に振れたとしても、資金が分散されていれば全滅を免れることができます。

リスク分散

大手FX会社が倒産する可能性はかなり低いが

聞いたこともないようなFX会社ならともかく、GMOクリック証券やDMM.com証券といった大手FX会社が倒産する可能性はかなり低いです。それでも何が起こるか分からない世の中なので、「絶対大丈夫」は取り払って考えましょう。

分別管理が義務化されているとはいえ

一応、金商品取引法によってFX会社は顧客資産を分別管理することが義務付けられているので、FX会社が倒産しても顧客資金は全額保障される仕組みになっています。そもそもFX会社の倒産に巻き込まれる可能性は非常に低く、FXを16年続けている私自身もそんな経験はしたことがありません。FX会社の倒産自体に巻き込まれたことがないので、きちんと分別管理されたお金が手元に戻ってきたという経験も当然ありません。FX会社を信用していない訳ではありませんが、最悪の事態も想定して自分でできるリスク管理は行っておくべきだと思います。

FX会社のサーバ落ちに対するリスクヘッジ

長年FXの取引を行っていると、必ずFX会社のサーバ落ちに遭遇するものです。年に何度も起きることではありませんが、私も過去に何度かFX会社のサーバ落ちに遭遇しています。運悪くポジション保有中に落ちたこともあります。

サーバ落ちはある程度仕方がないことです。どんなにサーバ強度に自信があるFX会社であっても、落ちるときは落ちます。どんなことがあって落ちないFX会社を探すことよりも、サーバ落ちは絶対に発生するものとして理解し、平時よりサーバ落ちが発生してしまった場合を想定してどれだけ対処策を備えられているかの方が重要です。

FX会社 サーバ落ち

証券会社を比較することで、FX会社の特徴やサービスの違いが分かる

複数の取引口座を持つメリットには、FX会社のサービスの違いを比較できるという点もあります。

1つのFX会社しか取引経験がない場合、そのFX会社でのルールがFX会社間で一般的・当然であること誤解してしまう恐れがあります。具体的には、以下の点などが比較対象となります。

  • ちょっとした値動きでもスプレッドが広がる(スプレッド詐欺)
  • 経済指標発表時のスプレッド拡大幅(大小)
  • 閑散相場におけるスプレッドの拡大
  • 約定詐欺(不利な値段で約定する)

1つのFX会社しか知らないと、これらの現象が取引上当然のこととして誤解・許容してしまいます。

劇的にスキャルピングがしやすくなった

スピャルピング 取引履歴

人の書いた評判だけではFX会社の善し悪しは判断出来ませんし、自分がやってみた印象も人とは異なります。為替チャートの動き方やレートの追いつき方など各FX会社によって異なるため、他のFX会社が配信するチャートに変えたら「劇的にスキャルピングがしやすくなった」というケースもあります。

髭の正確な位置を複数チャートを照らし合わせて確認できる

長いFX経験を積んでいる方であれば共感できると思いますが、髭の正確な位置を確認することは非常に重要です。1つのFX会社が配信するレートだけで髭の位置を判断するよりも、複数業者のチャートで突き合せた方が断然正確性が増します。

髭の位置

どこが正確な高値安値なのか」「経済指標時のスプレッド開きによる影響はどの程度あるか」など。これは複数のFX口座を持っていないと比較できない。

メイン口座では補えない点や弱点などを補填できる

FX会社は万能ではありません。FX会社ごとに得意としている分野があり、自分のトレードスタイルに合ったFX会社を選んでいくことが重要です。

補填に関して具体的に私の例を挙げますと、私は現在「GMOクリック証券」「ヒロセ通商」などのFX口座を開設していますが、ヒロセ通商は経済指標発表時にスプレッドが他の業者よりも拡大するという弱点があります。この点を補填するために、経済指標発表時のスプレッド拡大に強いGMOクリック証券を組み合わせて、一方のFX会社の弱点を補填するような形で併用しています。

経済指標発表時なので無理してエントリーする必要もないのですが、ルールガチガチの取引を長年続けていると、結構フラストレーションが溜まります。経済指標発表時にポジションを取りたくなる衝動にも駆られます。

ガス抜きとは違いますが、経済指標発表時にもスプレッドが拡大しにくいFX口座を保有し、場合によってはエントリーも出来る体制を取っておくと、フラストレーションの溜まり方が全然変わってきます。

比較

ポジポジ病の対策や、手法の実験用に最適

これもルールガチガチの取引で溜まるフラストレーション対策です。

メイン口座で勝てる手法だけ確実に実践し、サブ口座では「マイルールから外れるんだけど、ポジションを取ってみたい」と思う場面や、実験的に行っている手法の実践場とする、など使い分けると便利です。

勝てる手法はある程度知っているけど、ついついポジポジ病になったり、未確認の手法を実験したりしているので、トータルではあまり勝てていない。

こんな人には、メイン口座とサブ口座に分けることを勧めます。実験的に行っている手法などはデモ口座でも良いのですが、やはり現実のお金が掛かっているかそうでないかは真剣度合にも関わるので結構重要です。

私が使っているFX会社
GMOクリック証券
  • 業界大手
  • スキャル、デイトレ、スイングどれも対応できる口座
  • 50枚以上のデカい玉をデイトレでぶちかます用
  • スプレッドが国内トップクラスに狭い
  • くりっく365口座も同時開設でき、スワポ長期投資にも向く
  • 穴が見当たらない総合力の高いFX会社
使用感など
DMM.com証券
  • 業界大手
  • スキャル、デイトレ、スイングどれも対応できる口座
  • スプレッドが国内トップクラスに狭い
  • スワップポイントが高水準(くりっく365と比較して遜色ない)
  • お金を出すところにはドンと出す印象(経営が上手い
  • 近年かなり攻めた(顧客有利な)取引条件を提示しており、さすがに触る機会が増えた
使用感など
ヒロセ通商
  • スキャル、デイトレ用(スイングはお勧めしない)
  • ここのチャートを観ることが多い(レート表示がパカパカ早い
  • 食品配送してくれる(自営の食品工場あり)
  • スプレッドが国内トップクラスに狭い(最近やや不安定
  • マイナススワポは不利なので注意(プラススワポは優遇)
使用感など
管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。