FX初心者の方は、FXを勉強するに当たって最初はいろいろと混乱することもあるかと思います。店頭FX取引と取引所FX(くりっく365)の違いについて、出来るだけ分かりやすく紹介していきたいと思います。
国内のFXレート配信機構には、大別すると店頭FX取引と取引所FX(くりっく365)の2つが存在します。
両者の決定的な違いは、為替レートの提示方法が異なるという点です。
店頭FX取引 | 各FX会社が決定した独自のレート |
---|---|
取引所FX(くりっく365) | 取引所が提示した共通レート |
インターバンク市場で提示されるレートを参考に、各FX会社が独自のレートを設定して顧客に提示しています。ただし、独自のレートといってもインターバンク市場との乖離はほとんどありません。インターバンク市場との乖離=FX会社の信用に直結する問題であり、情報社会の現代において、FX会社の不正や不祥事はあっという間に広まります。顧客に不利なレートを提示し続けるFX会社は自然淘汰されていきます。私も含めFX会社の口座を複数持っている方は分かると思いますが、各FX会社間のレートにはほとんど誤差がないことが確認できるはずです。
インターバンク市場で提示されるレートを参考に、東京金融取引所が指定したマーケットメイカーと呼ばれる取引参加者が提示するレートから、最も顧客側に有利なレートを提示しています。この共通レートを元に、くりっく365取扱会社(FX会社)が私たちの取引仲介をしてくれます。マーケットメイカーには、三菱東京UFJ銀行をはじめ、コルツ銀行、ゴールドマン・サックス銀行など世界的な金融機関が名を連ねます。
基本的に店頭FX取引と取引所FX(くりっく365)で為替レートに大きな乖離が発生することはほとんどありません。どちらが良いかについては、為替レート以外の違いについて比較してみた方が分かりやすいと思います。(後述)
ちなみに私は、FXを始めた2008年当初からずっと店頭FX取引業者を利用しています。(現在も)
店頭FX取引と取引所FX(くりっく365)の違いについて、いろいろと比較してみました。
店頭FX取引 | 取引所FX(くりっく365) | |
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為替レート | インターバンク市場で提示されるレートを参考に、各FX会社が独自のレートを設定して顧客に提示。 | インターバンク市場で提示されるレートを参考に、東京金融取引所が指定したマーケットメイカーと呼ばれる取引参加者が提示するレートから、最も顧客側に有利なレートを提示。(共通レート) |
スプレッド | ★★★★★ | ★★★ |
取引手数料 | 0円 | 0円~数百円(枚数による) |
スワップ | 受取スワップ<支払スワップ | 受取スワップ=支払スワップ |
スワップ額 | 店頭FX取引業者が独自に決定。 | 取引所FXの取扱業者間で一律かつ、店頭FX取引業者よりも高水準。 |
資産管理 | 分別管理(信託保全) | 分別管理(東京金融取引所) |
税金 | 申告分離課税(雑所得)20% | 申告分離課税(雑所得)20% |
損失繰越 | 3年間 | 3年間 |
スプレッドや取引手数料など取引コスト面からいえば、店頭FX取引の方が有利です。具体的には店頭FXのドル円スプ0.2~0.3銭に対し、取引所FX(くりっく365)は2.0~3.0銭。このくらいの差があります。また取引所FX(くりっく365)の場合、取引枚数によって取引手数料が変化します。
そのため、私をはじめ短期トレーダーは店頭FX取引を選ぶ人が多い。
スワップポイントは明らかに取引所FX(くりっく365)の方が有利です。受け取れるスワップポイント額が高い上に、受取スワップ=支払スワップなので、買い(ロング)と売り(ショート)を公正な条件で取引することができます。
ドル円 | 豪円 | キウイ円 | 南ア円 | リラ円 | ペソ円 | ||||||
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買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 |
180 | -310 | 124 | -150 | 140 | -195 | 19 | -38 | 26 | -56 | 27 | -53 |
ドル円 | 豪円 | キウイ円 | 南ア円 | リラ円 | ペソ円 | ||||||
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買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 |
224 | -224 | 123 | -123 | 143 | -143 | 17.2 | -17.2 | 30 | -30 | 25 | -25 |
顧客資産の管理方法は、いずれも分別管理になります。店頭FX取引の場合、顧客資産の分別管理先は大手銀行など金融機関になります(信託保全管理)。取引所FX(くりっく365)の場合、顧客資産の分別管理先は東京金融取引所になります。
デイトレーダーや1日に何回も取引を行うスキャルピングトレーダーであれば、スプレッドや取引手数料の面で低コストの店頭FX取引業者を選ぶことを勧めます。私が紹介しているFX会社も、スプレッドの狭い店頭FX取引業者が中心です。
高金利通貨と低金利通貨の金利差を利用したキャリートレードを行うのであれば、スワップポイントが優遇された取引所FX(くりっく365)を利用した方が良いです。ただし、店頭FX取引業者の中にも、スワップポイントを取引所FX(くりっく365)と比べて遜色ない値で提供しているFX会社も一部あります。(DMM.com証券など)
FX業者は基本的に、店頭FX取引か取引所FX(くりっく365)のいずれかに分かれた営業形態を採っています。ただし、GMOクリック証券などごく一部のFX業者は、店頭FX取引と取引所FX(くりっく365)のどちらも取引ができます。
GMOクリック証券では、FX口座の開設時に店頭FX取引と取引所FX(くりっく365)のどちらも取引ができるようになるため口座開設の手間が掛かりません。GMOクリック証券はスプレッドが業界トップクラスに狭いという強みがあり、私も愛用してるFX取引業者です。
FX取引のほか、外為オプション、証券口座、CFD口座などの総合口座も開設ができるため、非常に幅広い市場取引ができます。
店頭FX会社でありながら、くりっく365と変わらない高水準のスワップポイントを提供しているのがDMM.com証券です。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |