FXは平日であればほぼ24時間取引ができます。「ほぼ」というのは、早朝のメンテナンス時間が存在するためです。
多くのFX会社は、平日の早朝6:00前後の時間にメンテナンス時間を設けています(15分~30分間程度)。メンテナンス時間では、ロールオーバー、日締め処理などの内部処理が行われます。
平日 | 早朝6:00前後(15分~30分間程度) |
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土日 | 土曜日早朝6:00前後~月曜日早朝6:00前後 |
GMOクリック証券では、平日の早朝6:00前後に早朝メンテナンス時間を設けていないため、平日は完全24時間取引を実現しています。
取引不能になる時間帯は短いに越したことがありません。
特に日本のFX業者が一斉に早朝メンテナンスに入る時間帯を狙った欧米勢の仕掛け「メンテガラ」を身をもって経験している私は、平日完全24時間取引には大賛成です。
私はメンテガラ経験者です。
いつ頃だったか忘れましたが(2011年前後?)、早朝メンテナンス時間に入る直前、80円台の攻防にロング(買い)でスキャルピング参加していた私は、メンテナンス時間のことをすっかり忘れていて普通にハイレバ取引していました。
そしてうっかりポジション保有中に業者メンテナンス時間に突入してしまい、あの悪夢を迎えることとなったのです。
まぁいいや、どうせ6時半には決済できるんでしょ?
と、タカをくくっていた私は、6時台に突入したときのドル円レートを見て愕然としました。
ドル円相場は節目の80円を割って70円台突入、相場は短時間の内に3円ほど円高に振れてしまいました。
当時はまだレバレッジ規制が緩く、確か50倍近いハイレバ取引をしていたと思います。当然口座は真っ赤になって追証が発生。でも早朝メンテナンス時間だから決済できずに、「どうなっちゃうんだろう・・・」とかなり恐怖していたのを覚えています。
メンテガラに巻き込まれた口座はサブ口座だったため、追証といっても払えない額ではなく何とか半殺し程度で済みました。
以上、私が実際に経験したメンテガラのちょっと怖い話でした。(細かい部分で記憶違いがあるかもしれません)
2017年8月29日(火)早朝5:58頃、北朝鮮が予告なしに中距離弾道ミサイル(火星12)を発射し日本本土を通過、Jアラートが初めて作動する事件がありました。
北朝鮮ミサイル発射後、為替相場は円高に振れる。
日本本土が脅威に晒されて円高というのもおかしな話ですが、一応、為替トレーダーの常識として戦争要因は円高に振れる傾向があります。(円はリスク回避通貨であるため)
この時間帯も丁度、日本のFX業者の多くが早朝メンテナンス時間に突入している時間帯でした。
少し不謹慎ですが、私はこの混乱に乗じてドル円を売り叩いていました。
パニック相場というよりは、既定路線通りの円高だったので「抵抗を割るための材料」に利用された感覚です。(平常運転の範疇)
メンテガラをはじめ、「有事の為替変動」はかなりレアケースなので巻き込まれるのは運次第な面もありますが、極力リスクは抱えない方がよいです。
早朝のメンテナンス時間がないのは、少しでも取引不能な時間帯をなくすというFX業者側の配慮だと受け取りましょう。(リスク回避の面)
私が知っている限りでは、早朝のメンテナンス時間を設けていないFX会社はGMOクリック証券、DMM.com証券くらいです。(ヒロセ通商もメンテ時間は5分程度で非常に短い)
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |