一般に多くの人間は、投資において以下の行動を取りやすいとされます。(統計的に)
投資や相場の世界では、利少損大よりも損少利大になるような行動を取ることが望ましいとされます。
ところが人間は、本能的に利少損大の選択を取りやすいことがプロスペクト理論から実証されています。
この本能的行動が、投資や相場の世界では弊害になる危険性を孕んでいます。
人間は、利益を望める展開においては、目の前にある確実に手に入るお金を選択しやすい。
こんな経験をしたことがある人は多いと思います。
相場の世界には、「魚の頭と尻尾はくれてやる」というアドバイスが存在するように、より確実な場所だけを優先した方が良いという考え方もありますが、この選択には潜在的な期待値を下げてしまう効果があります。
負けなくはなったけど、トータル収支では勝ち切れない。(収支がトントンに近い)
株やFXなどの投資で勝ちきれない原因の1つに、「きちんと利益を伸ばし切れていない」というものがあります。
「どこまでリスクを追うのか」のバランスが難しい所ですが、「負けもしないが勝ちもしない」という現象に悩んでいる人は、利益幅が最適化されていない可能性があります。
人間は、損失を被る展開においては、博打を打ってでも損をゼロにしたいと願う。
こちらの方が深刻です。
人間は本能的に、目の前のリスクに対して目をつむりたくなる性質を持っています。
これらは、FX初心者がよく陥りやすい心理状態として有名です。
この投資心理が、知らず知らずのうちに「無謀なハイレバ取引」や「負けたら1発退場してしまうような状況」を作り出しているのです。
「私は相場に向いていないから」という言葉をたまに耳にしますが、そんなことはありません。
人間は皆、本能的に相場には向いていないのです。
何度も何度も実践経験を重ね、少しずつ矯正させていくしかありません。
その道半ばで、十分な実践経験が身に付く前に多くが脱落していくのです。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |