こういった悩みを抱えるFX初心者は意外に多いと思います。私自身もその心境に陥ったことが過去にあります(FXを始めて3~5年目くらいの頃)。下手にFXの知識が付いて、自分の立てた予想に対して根拠の無い自信を持ち始める3~5年目くらいの時期に増えるようにも思います。
人間はメンタル的に安定しているときには冷静な判断や素早い対処ができます。損切りができずにズルズルとクソポジを持ち続ける愚行に陥ることも回避できます。しかしそれはメンタル的に安定している状況下における判断です。
「FXで損切りができない心境」とは、正常な判断ができておらず、メンタル的に不安定な状態であるといえます。ポジションを持っておらず身軽な気持ちでこの文章を読んでも、「なんだ簡単なことじゃん」で終わってしまうかもしれません。
この文章は、まさに現在「FXで損切りができない心境」に陥っている人にこそ読んでもらいたい文章です。
損切りができなくなるパターンは、大体決まっています。
メンタル的に不安定な理由は、「損切りできないほど大きな損失を抱えてしまっている状態」だからです。
そういったポジションの結末は大体決まっています。
ポジションを根こそぎ狩られて終わり。
私がここで挙げたことは、もしかしたら現在損切りできないクソポジを抱えている方々も「頭の中では理解できていること」なのかもしれません。「頭の中では分かっていても行動が伴わない・・・」というのは、結局メンタル面における問題なんですよね。これは実践経験を積んで矯正していくほかありません。
つまり「ボッコボコにされて血を流せ」ということです。
まず、そのポジションは諦めて損切りする他に道はありません。
仮に、耐え続けた果てに運良くプラスの利益確定ができるかもしれません。でも、「損切りできないほど大きな損失を抱えてしまっている」状況に陥っている時点で、現在のあたなたのポジションの取り方や、リスクコントロールがまだまだ未熟である証といえます。仮に今助かっても、そんなポジションの取り方をしているとまた同じことを繰り返すため、ここで運よく助かることにあまり大きな意味はありません。
であるのなら、今すぐそのクソポジは切ってしまうべきです。それが今できないと、また同じことを繰り返し続けいつか退場に追い込まれます。
非常に苦しい心境の中でも、「損切り」という撤退を選択できたかどうかが、今後、相場の世界で生き残っていけるかどうかの経験値や財産になります。もっとも、そういう苦境に陥らないよう相場経験や努力を積むことの方が大切ですが。
あなたが今、そのクソポジを損切りすることでどれだけの損失が確定されるのかは分かりませんが、まず撤退して「生き残る」選択をすることです。
どんな意気込みでFXの世界に入ったのかは私には分かりませんが、きっとそんな丁半博打をするためにFXを始めたわけではないはずです。
退場してしまっては、死んでしまっては成功もクソもありません。「状況が悪ければ一旦撤退する」という選択ができない人間は、今後もFXの世界で生き残ることは難しいです。またどこかで同じ轍を必ず踏みます。
大切なのは、今目の前にある丁半博打に勝つことではなく、今後もFXの世界で生き残り続けることです。成熟したFXの経験を積む前に、再起不能に陥って永久退場してしまうことは絶対に避けましょう。
どうしても損切りしたくない人への譲歩として、予想が当たった場合に引き分けに持ち込めるくらいのポジションに現在のポジションを減らして、幾分か損失確定してしまうという手があります。引き分け狙いであればポジションを半分~2/3くらいにまで小さくすることが可能になるはずです。ただ、現在あなたが決めているロスカット水準はこれ以上変更してはいけません。幾分か損切りしたことで残りの証拠金に余裕ができても、また同じように損切り水準を広げては意味がありません。
基本的に現在の状況に陥っていること自体が負け戦ですが、ポジションが半分ほど残っていれば仮に予想が当たった場合に「予想が当たっていた」という喜びや安堵を感じることができ、あえなく損切り水準に達したとしてもある程度の金額が手元に残ります。ポジション状況によっては退場したのと変わらない損失になるかもしれませんが。
いずれにせよ、最善なのは神に祈るようなポジションは今すぐクローズして再起を図ることです。
ひとつのポジションに執着し続けても仕方がありません。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |