人間は、自分の都合のよい記憶を優先して残す傾向があります。
つまり、「儲けそこねて悔しい思いをした記憶」は強く印象に残っているが、外したケースに関してはあまり記憶に残っていない可能性があるということです。
予想すること自体にはリスクが存在しないので、悔しい思い出が優先して残ります。
「予想は当たっているのに」と悔しがることは、相場を経験している中ではよくあります。
ただし外しているケースも当然存在するので、本当に勝てる手法であるのかしっかりと統計を取るなどして検証する必要があります。
「今回の予想は当たっていたが、外した場合はこうなっていた危険性がある」と、一歩引いて見つめられるようになると、都合のよい記憶ばかりを残すクセから脱出することができます。
ポジションを持たず、頭の中だけで考えて当てる予想と、実際にポジションを持ってそれを実行するとでは、難易度に雲泥の差があります。
人間には「心」があり、この心が冷静な判断を狂わせる危険性も孕んでいます。
予想だけする分には、ノーリスクでいくらでも予想することが可能です。
問題は、その予想を信じて忠実にポジションを取れるかどうかです。
予想は当たっているのに勝てない人は、そういった心を踏み出して実際にポジションを取ってみてください。本当に勝てているのかの結果は、一か月後の自分の口座資金に反映されているはずです。
チャート分析や手法的な面で言えば、1周り大きな時間スケールの予想は当たっているのに、短い時間軸ベースで損切り幅を決めてしまうため、無駄な損切りが増えて結果的に勝てないという悩みを抱えているトレーダーも居るかもしれませんね。
時間軸とポジションのミスマッチが起きているので、ポジション幅(エントリー・利益確定・損切り)を広げるなどどちらかに歩み寄る必要があります。
予想は当たっているのに、勝てない人へ。
該当しなくとも、気が付いたことから直していきましょう。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |