FX口座数国内第1位にも輝いたことのあるDMM.com証券。DMM.com証券をはじめ国内FX業者は、あの手この手で熾烈な顧客獲得争いをしています。その恩恵は高額キャッシュバックや極狭スプレッドに現れています。
私もメイン口座として使うこともあるFX会社です。
ドル円 | ユロドル | スワップ | 通貨 | 最低単位 | 店頭FX | クリック365 | MT4 | MT5 | |
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DMM.com証券 | 0.2 | 0.3 | ◎ | 21 | 10000 | ○ |
一見穴が見当たらないくらい頑張っており、個人的には要所を抑えている業者という認識です。スプレッドの狭さ、スワップポイントの高さ、スプレッド安定感などがDMM.com証券の強みです。
DMM.com証券の良い点を挙げるならば、以下があります。
DMM.com証券のスプレッドは国内トップクラスの狭さを誇ります。ユーザのニーズに応える努力や押さえるべきポイントはしっかり押さえています。さすが激化する顧客獲得競争の中、国内トップを争っているFX会社といった印象です。
ドル円 | ユロドル | ポンドル | オジドル | ユロ円 | ポン円 | 豪円 | |
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DMM.com証券 | 0.2 | 0.3 | 1.0 | 0.4 | 0.4 | 0.9 | 0.5 |
また、ただ見た目が狭いだけでなくかなり安定したレート配信を行っおり、突然スプレッドが広がるスプレッド詐欺もありません。ドル円ユーロドルほかドルストレート、ユーロ円ポンド円ほかクロス円と、全体的に見ても狭いスプレッド配信がされています。
気になる経済指標時のスプレッドについてですが、おそらく経済指標時のスプレッド拡大幅も国内FX業者間で狭い部類に入ると思います。雇用統計(非農業部門雇用者数)、FOMC政策金利、FRB議長の発言、ECB政策金利、ECB総裁の発言といった超重要指標時でもスプレッドの広がりは限定的です。おそらく国内業者でも3~4番手を争えるくらいの指標スプレッド安定度だと思います。
雇用統計(非農業部門雇用者数)におけるスプレッド。他の競合他社と比較してもスプレッドの広がり幅は狭い。スプレッド拡大が戻るのは早くて30秒程度、遅くとも1~2分以内には戻ることが多いです。まだ十分な統計を取っていませんが、戻るまでに長時間待たされたケースはほとんどありません。
DMM.com証券はまだ何年も使用している訳ではありませんが、パニック相場でもサーバが安定している印象を受けます。さすがに1500pipsクラスの大暴落が起きたスイスフラン事件や英国EU離脱の国民投票時にはスプレッドが拡大して滑りも発生しましたが、サーバ自体は落ちすることなく普通に取引ができました。基本的にこういったイレギュラー相場ではレート配信元のインターバンクも混乱している状態なので、どこのFX業者を使用していても危険が伴います。パニック相場での取引は極力控えるようにしましょう。
基本的に店頭FX業者はスワップポイントが低くなりがちですが、DMM.com証券のスワップポイントは高水準に設定されており、くりっく365と遜色ない水準にあります。(ほとんど変わらないレベル)
ドル円 | 豪円 | キウイ円 | 南ア円 | リラ円 | ペソ円 | ||||||
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買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 |
221 | -224 | 120 | -123 | 138 | -141 | 19 | -22 | -- | -- | 27 | -30 |
ドル円 | 豪円 | キウイ円 | 南ア円 | リラ円 | ペソ円 | ||||||
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買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 |
224 | -224 | 123 | -123 | 143 | -143 | 17.2 | -17.2 | 30 | -30 | 25 | -25 |
また、受け取りスワップ(プラススワップ)と支払いスワップ(ナイナススワップ)の差もほとんどなく、買い方(ロンガー)と売り方(ショーター)に公平な取引を提供しています。(これも店頭FXとしてかなり評価できるレベル)
国内FX業者の多くは平日午前6:00頃に10~30分のシステムメンテナンス時間を設けています。メンテナンス時間には顧客側の取引注文が一切通せなくなるため、デイトレードなどストップの浅いポジションを保有している場合に、取引不能による損失リスクが高まります。かつて、日本のFX業者がシステムメンテナンスになる時間帯を狙ったアメリカ勢による「大規模な売り仕掛け」が行われたことがあります(メンテガラ)。私も喰らったことがある張本人なので鮮明に覚えています。土日以外の平日にも、こういった顧客注文が通らなくなる時間帯があることは覚えておいた方が良いです。
DMM.com証券ではこの平日メンテナンス時間がありません。そのため、平日であれば24時間いつでもポジションをクローズすることができます。国内FX業者の多くは平日メンテナンス時間を設けているため、他業者にはない優位な独自サービスといえます。
通貨相関を比較できるツールです。他のFX会社にはあまり用意されていない機能なので、通貨相関を確認したいユーザには重宝します。
DMM.com証券の改善点や要望を挙げるならば、以下があります。
DMM.com証券自体、あんまり穴という穴も見当たらないのですが、強いて挙げるなら約定力でしょうか。
平時のスプレッドや経済指標発表時のスプレッド拡大については申し分ないパフォーマンスを発揮してくれますが、約定力は際立って「高い」ような印象は受けません。ただ、約定力が低いというわけでもないため、あくまで「普通~やや高い」というレベルです。
具体的な話をすると、即時注文(ストリーミング注文)でスリッページを1.0pipsに設定しておくと、1.0pips滑ることが稀にあります。どれくらいの頻度と言われると難しいですが、若干気になるというレベルです。取引システムの約定力が低いと、こういった滑りが増えます。私の場合、スリッページは0.3pipsに設定しています。スリッページがどうしても嫌であれば、「滑りなし」に設定すればスリッページはなくなります。反面、約定注文を蹴られるケースが増えます。
また、スリッページは顧客側に有利に約定することもあるため、故意に不利約定が選択されるわけではありません。あくまで値動きの許容範囲をどの程度に想定するかの問題です。
ただ、いまここで書いていることは比較的高いレベルでの要求になります。顧客が文句を言いだしたら際限なく言えてしまいます。高すぎる要求ばかりしていると、使えるFX業者なんて皆無になってしまうので注意したいところです。
最低単位が1000通貨のFX会社も多くなってきた昨今、DMM.com証券の最低単位は1万通貨です。100万円以上など資金力がある程度あるプレイヤーであれば1万通貨単位からでも問題ありませんが、10万円からスタートしたい初心者などには障壁になりそうです。(今後1000通貨単位も扱えるようになると予想しています)
DMM.com証券の取引ツールは、シンプルで使いやすく一通りの機能を備えています(DMM FX PLUS版)。以前触っていた時は「水平ラインが引きにくい」印象がありましたが、本件は修正されています。シンプルであるがゆえに、DMM.com証券の独自性がもっとあると、FX会社としての個性も出るのではと思います。
スプレッド | ★★★★★ |
スプ安定度 | ★★★★★ |
指標時スプ | ★★★★ |
約定速度 | ★★★★ |
サーバ安定度 | ★★★★ |
取引ツール | ★★★ |
スワップ | ★★★★★ |
総合評価 | 30点 |
取引コストを抑えたいデイトレーダー・スキャルピングトレーダー向けのFX会社。FX会社としては新興の部類ですが、総合力は高いのでFX口座の主力として戦える高パフォーマンスを提供してくれます。
総合力はかなり高いので、メイン~サブ運用に向いてます。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |