ストップ狩りには2種類あります。
本ページは、「特定の価格帯に溜まったストップを狩りに行く動き」の説明です。
高値・安値など、分かりやすい価格帯には注文者のストップが溜まる傾向にあります。
上のチャートでは、「119.975」という価格にストップが溜まっています。ここには買い(ロンガー)のストップ爆弾が溜まっています。
ここを割り込むと、どうなるのでしょうか?
大量に溜まったストップを割り込むと、以下の現象が起きます。
ストップが溜まっていればいるほど、その安値を更新したタイミングで大量の売り注文(ロンガーの損切り決済注文)が発動します。また、安値更新の流れに便乗した新規の売り勢力も参入してきます。
結果、ストップロスを巻き込んで価格が大きく変動する現象が発生するのです。これをストップ狩りといいます。
ちなみにこの後、「急落」とまではいきませんでしたが、「119.975」に設置されたロンガーのストップを巻き込んで、安値更新を果たしています。
他の通貨ペアとの相関、直下にまた新たな抵抗があるなど、状況によって急変する価格幅は変わってきます。
為替相場では、このストップロスを巻き込む動きが値動きのベースとなっています。ストップを狩ることで値が動き、新しいチャートが形成されていきます。相場参加者のストップが燃料となって為替チャートが動くため、いかに「ストップを狩る側」に回れるかが重要となります。
これらを考えることが、為替相場における「次の値動きを読む」ということでもあるのです。
(厳密には異なりますが、イメージの捉え方によっては)
余談ですが、ストップ狩りを達成したことで、直近まで作り上げられてきたチャートが崩されることが結構あります。その場合、今までの押し目や戻り売りポイントは機能しなくなります。
上チャートでは、安値「119.975」を狩った直後に相場反転し、直近の高値を更新しています。ストップ狩りは、相場反転のトリガーになり得るということです。
私の取引ルールには、「ストップを狩り終えたら利益確定」というものがあります。
こういう経験をされるFX初心者が多く居ますが、この現象が主因のひとつです。デイトレードの時間軸で取引を行っていると、こういった現象に巻き込まれるリスクが増えます。余程値動きの端で取れたお宝ポジションでない限り、デイトレードではこまめに利益確定した方がよいです。
ストップ狩り後の値動きには不確定要素が多く、ストップ狩りを仕掛けていた勢力の一斉利食いによって逆噴射したり、場合によっては直近のトレンドが反転することもよくあります。つまり、安値更新を確認してからエントリーしたのでは遅いのです。安値更新を確認してからよりも、狩るのを見越して事前にエントリーした方がよっぽど安全です。
ただし、直近のドレンド判断、他通貨ペアとの相関など、「この直後、狩るのか狩らないのか」を判断するにはある程度の経験が必要になってきます。そうそう簡単に見極められるようにはなりませんが、私のように取引経験を何年も積めば見極められるようになります。
FX会社による意図的なストップ狩りについては、以下で紹介しています。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |