サーバ安定度とは、一時的に取引が集中したり、相場の乱高下によって値が急激に動いたときに、どれだけ取引システムを遅延させることなく末端ユーザに安定したレートを配信し続けられるか、という能力です。
レート配信に関しては、FX会社に為替レートを提示しているカバー先金融機関が多ければ多いほど有利です。マネーパートナーズのカバー先に関しては、ホームページ等で探しましたが特に開示されていませんでした。これに関して金融商品取引法(金融庁)がどのように定めているのか詳しくは知りませんが、別に開示する必要のない情報なのかもしれません。
マネーパートナーズでは、取引サーバや顧客資産を保護するにあたって以下に挙げるような対応策を採っています。
24時間/365日体制のセキュリティ |
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ネットワーク及びハードウエアを24時間365日体制で運用監視。セキュリティ対策としてファイアーウォール・SSL(Secure Socket Layer)を採用。 |
安定的な取引を行えるよう整備 |
アクセスが集中した場合でも快適に取引できるよう、随時回線の増強やアクセスの負荷の分散を検討実施。 |
「もしも」のときに備えて |
万が一の障害の際にも、サーバの切り替え運用が可能な構成。顧客データを取り扱うデータベースサーバは、パフォーマンスおよび堅牢性においては世界最高峰の構成のもの。 |
災害対策 |
地震等の災害に備え、耐震耐火構造の複数のデータセンターに全てのサーバを設置し、データセンタ自体も入館セキュリティ・消火設備や電源の多重化などに対応。 |
24時間/データバックアップ |
顧客の残高、注文、ポジションなどのデータを毎日バックアップし、定期的に保管。これにより不測の事態が発生した場合でもデータは保護される。 |
サーバの安定稼働や顧客データ保護に関しての取り組みが確認できます。ただし、文章で書かれていることと、実際に体感する感覚はまた別のものなので、私の経験談を紹介したいと思います。
私がFXを始めた2008年当初からマネーパートナーズをずっと使い続けているので、長さでいうと16年以上になります。私がメインとしている時間帯は欧州時間(16:00~24:00)ですが、日銀総裁の発言、アメリカのFOMC政策金利などは一応レートのチェックを行っています。また、日銀の単独為替介入は何度かリアルタイムで経験しています。
マネーパートナーズでは、顧客の取引規模に応じて「パートナーズFX」と「パートナーズFX nano」が提供されています。サービスを分けている理由は、おそらくポジションサイズに応じてサーバ負荷を分散させたい、ライトユーザ向けのサービスを充実させることで取引高を増やしたい、などの理由があると思います。
個人的な体感なので事実が若干異なるかもしれませんが、「パートナーズFX nanoは超優秀」、「パートナーズFXは急変動時のスプレッド拡大に課題が残る」というような評価です。
パートナーズFX | パートナーズFX nano | |
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取引単位 | 1万通貨単位 | 100通貨単位 |
発注数量 | 新規の発注数量が最大200万通貨まで(通貨ペアによって異なります) | 新規の発注数量が最大20万通貨まで |
通貨ペア数 | 28 | 21 |
スプレッド | ◎(AAA) | ◎(AAA+) |
スワップ | ▲ | ▲ |
ドル円のスプレッドが業界トップクラスに狭く、FOMCやECB政策金利、米雇用統計(非農業部門雇用者数)などの重要指標においてもスプレッドがほとんど開かない点がかなり評価できます。
低スプレッドに加え、このスプレッド安定感が正直すごいです。「企業努力」を感じます(笑)。乱高下相場でアクディブに取引したいスキャラー向けです。ただし、こういった超重要指標では値が安定するまで10pips以上の乱高下が続くので、スリッページ幅を狭くしていると注文が結構蹴られるかもしれません。連打してれば通るので、回線状況やタイミングの問題だと思います。
不利約定に関しては、意図的に不利なレートで決済された経験はあまりありません。「この価格で約定してほしい」と思って毎回決済ボタンを成行決済しているので、一応その点に関してはきちんと体感しているつもりです。
この辺は高い水準でクリアしていると思います。FOMCや雇用統計でもスプレッドが開かないのは本当に評価できます。
ワンショット最大300万通貨までの取引など、大量の注文を捌くのに適したパートナーズFX。デカい枚数をガンガン注文したい人向けの取引口座で、スプレッド安定感についてはパートナーズFX nanoよりも若干劣る印象があります。
パートナーズFXで使用できる取引ツール「HyperSpeed NEXT」はテクニカル指標が充実しており、操作性も非常に良い取引ツールです。
肝心の値動きに関しては、「
サーバ落ちというか、レートがグレーアウトした経験は使用歴16年の中で過去2回ほどあります。これは回線パンクによってサーバ落ちが発生したというよりも、マネーパートナーズ側の取引システムが回避プログラムとして引き起こしたという印象を受けました。推測するに「サーバが落ちないようにレート表示を止めた」ように感じました。マネーパートナーズ社員じゃないので真相は分かりませんが。
いつだか忘れましたが、確かドル円相場が急落した日にグレーアウトが起こりました。起きていた長さも記憶が曖昧ですが、大体30分間くらいだったかな。
グレーアウトが起こると、ログインは出来るけれどもチャートが描かれずに止まったり、レートパネルが薄く反転(グレーアウト)して決済注文や新規注文を受け付けなくなります。グレーアウトした場合もサーバ落ち同様、こちら側から新規注文や決済注文が出せなくなるので、実質サーバ落ちが発生したようなものです。
「パニック相場」と呼ばれる相場は、おおよそ大暴落による急変動によって引き起こされます。この日はマネーパートナーズに関わらず、いくつかのFX会社でサーバ不具合が発生していたと思われます。
まぁ、落ちるときはどこのFX会社でも落ちます。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |