ピラミッディングとは、文字通り「ピラミッド」のようにポジションを積み増していく行為を指します。ポイントは以下のような点です。
一定枚数(取引量)を積み増していくのではなく、追加するポジションはピラミッド型に小さくなっていくのが特徴です。これにより、高値掴みによる損失拡大リスクを避けつつ、利益も積み増していくことが可能になります。
(ロングの場合)
FXでピラミッディングを利用した取引例を紹介します。局面は上昇トレンドにおける買い(ロング)ポジションのピラミッディングです。
トレンドの押し目でポジションを買い増ししていきます。(ピラミッディング)
追加するポジション枚数は、ピラミッド型に減少させていきます。
損切りラインは、トレーリングストップで引き上げていきます。
ピラミッディング手法を導入するような相場局面は時間軸が比較的長く、そのポジション平均保有時間は数日~数ヶ月単位になります。(スイングトレード)
ピラミッディングの利点について。
場合によっては、スイングトレード中に得た含み益も更に積み増していくことが可能な投資スタイルなので、普通にスイングトレードを行うよりも利益を上げられます。ただ、国内業者では25倍が限度なので、積み増した利益で新たに取れるポジションは大きくはありません。
海外業者の400倍ハイレバレッジ+ピラミッディング
これが見事にクリティカルヒットした場合には、爆発的な利益を上げられるポテンシャルを含んでいることは理解できます。
上がり続けるトレンド相場では、ピラミッディング手法が強力。
ピラミッディングの欠点について。
よくよく考えれば分かるのですが、ピラミッディングは、スタートのポジションこそスイングトレード的ではありますが、途中でポジションを追加していく局面はデイトレード的といえます。つまり、スイングトレード・デイトレード共に高いレベルで習得できていなければならないということです。長いチャート足も、短いチャート足も、完璧に読み切って初めて利益が出せるモデルです。
ピラミッディングは、総合力を問われる上級者向けの手法といえます。
個人的な印象としては、以下のような印象を受けます。
「複数の時間軸で完璧に読み切らなければならない」という点も、ハードルが高いように思います。
デイトレード・スキャルピングを主体としている私は、ピラミッディングはおろか、トレーリングストップすら行う前に決済する場合がほとんどです。(デイトレード決済)
私にとっては、ピラミッディングは今のところ無縁の手法といえます。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |