相場と生きる。
FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/11/24

FX ダブルゼロ手法の特徴 ~数字的な節目

ゼロの桁が続けば続くほど心理的な節目としての効果が高まります。例えばドル円であれば100.00円、ユーロドルやポンドドルでは1.2000や1.0000(通貨パリティ)も非常に有効です。
目次
  • ダブルゼロとは
  • オカルト手法だと思っている人間は、考え方が古い
  • 通貨パリティ
  • ダブルゼロを用いたFX取引(例)

ダブルゼロとは

ダブルゼロとは、例えばドル円であれば90.00円、105.00円、ユーロドルやポンドドルであれば1.2500、1.3200といったように数字のゼロが下2桁に見られるような心理的な数字の節目をいいます。

ただし、通貨ペアの下2桁表記については、FX会社によっては90.000円、105.000円のようにコンマ1銭まで表示している所もあります。そういった場合にはゼロが3つ並ぶことになります(この場合もあくまでダブルゼロです)。近年ではFXの普及やFX会社間の低スプレッド競争によって、コンマ1銭まで表示するのが主流になってきています。

要するに、ドル円の場合では1円未満の桁が全て0であること、ユーロドルやポンドドルの場合では100pips未満の桁が全て0であることが条件になります。

また、ゼロの桁が続けば続くほど心理的な節目としての効果が高まります。例えばドル円であれば100.00円、90.00円などゼロの桁が3つ並ぶ場合にはトリプルゼロともいいます。ユーロドルやポンドドルでは1.2000や1.0000(通貨パリティ)も心理的な節目として非常に有効です。

ドル円のダブルゼロ、トリプルゼロ

ダブルゼロ ドル円

数字的な節目である100.000円、105.000円、106.000円付近において一時的な抵抗がみられます。

ダブルゼロ ドル円

100.000円防衛隊によるブロックや、101.000円、102.000円、103.000円といった価格帯において一時的な抵抗がみられます。

ポンドドルのダブルゼロ、トリプルゼロ

ダブルゼロ ポンドドル

数字的な節目である1.40000、1.50000、1.32000、1.30000において一時的な抵抗がみられます。

オカルト手法だと思っている人間は、考え方が古い

「数字のゾロ目なんて意味があるの?」

「そんなんオカルトじゃね?」

なんて言葉で片付けている人間は、為替相場を分かっていないというか、為替相場そのものを間違って認識してしまっている恐れがあります。高値安値などのテクニカルポイントが意識されるのは、そこに生きた人間のオーダーや思惑が具現化されているからです。(といってもプログラム売買による比重が大きいですが)

私はダブルゼロ・トリプルゼロなどの手法を推奨しているわけではありませんが、為替相場が人間の思惑によって動いている事実は十分に肯定する立場です。当然、こういった数字的な節目に何らかのまとまったオーダーが溜まる可能性についても否定しません。

インターネット売買の発展した現代では、世界中のトレーダーがリアルタイムで為替取引に参加できる環境が整っています。通貨パリティ(1.0000)を死守する値動きなど、単なるオカルト手法として切り捨てられない値動きが実際に存在します。

通貨パリティ

ダブルゼロと同様、数字的な節目として有効なのが通貨パリティ(1.0000)です。通貨パリティには非常に大きなオーダーが溜まっています。一回で抜くことが難しいため、何度か売り買いが錯綜してから抜くというパターンが非常に多いです。

通貨パリティ

オーストラリアドル(AUD)とニュージーランドドル(NZD)の通貨ペア。通貨パリティを超えることは、オーストラリアドルよりもニュージーランドドルの通貨価値が高いことを意味する。そのため、通貨パリティが及ぼす心理的効果は非常に大きいといえます。

ダブルゼロを用いたFX取引(例)

ダブルゼロを用いた具体的なFX取引について。テクニカル指標を用いた手法のように複雑ではないため、FX初心者でも簡単に狙えるのが特徴です。ただし運要素が割と大きいです。

数字的節目を、利益確定のターゲットとする

ダブルゼロのポイント付近では一時的な抵抗となる場合があるため、ストップ幅の浅いデイトレードなどでは建値まで戻される厄介な抵抗になることがあります。そのため、ダブルゼロ付近で一旦利益確定してしまうのも方法のひとつです。

数字的節目を、逆張りエントリーのポイントとする

ダブルゼロの跳ね返しに乗っかって、逆張りエントリーするといった手法も有効です。

ダブルゼロ ドル円
エントリー ダブルゼロとなるポイントから20銭(20pips)手前で逆張り注文を入れる。
利益確定 建値から50銭(pips)ほど跳ね返った場所で利益確定。ただし、この辺は裁量トレードになります。ポジションの半分を利益確定してしまい、建値同値にトレーリングストップを置いてさらに利益を伸ばしてもよいと思います。
損切り 最初のエントリーポイントから30銭(pips)。損切りポイントに到達されるまで逆張り枚数を増やしていくのも有効。

上チャート(ドル円)の場合、例えば100.000円をダブルゼロのポイントと定め、20銭手前の100.200で買いエントリーをします。利益確定は100.700円辺りですが伸ばすのもアリです。損切りは99.900円です。他のダブルゼロポイントも同様です。

ダブルゼロ ポンドドル

ポンドドルはボラティリティ(値動き)が大きいため、積極的に50pips以上狙いに行っても良いと思います。(上チャートの1.50000を狙った場合、1.50159では損切りに引っかかってしまいますね

勝率を高めるためのポイント

  • 前回その価格を付けた時期から長い期間が経過している方が良いです。頻繁にダブルゼロを行き来するような場合、逆張りオーダーが十分に溜まっていません。(ガバガバの状態
  • 移動平均線やフィボナッチ・リトレースメントといった他のテクニカル指標における抵抗帯と重なった場合、勝率が上がる(と思われる)。
  • ロンドンフィキシング(日本時間0:00)のタイミングと重なった場合、勝率が上がる。(フィックス天井

ロンドンフィキシングの「日本時間0:00」というのは夏時間の場合です。冬時間では1時間後ろにずれて「日本時間1:00」。

管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。