よくFXや株で「窓が開いた」なんて言葉を耳にすることがありますよね。私もFX初心者の頃は何だかよく分からなかったんですが、要は前日終値と翌日始値に価格の乖離が起こることを「窓が開く」と呼んでいます。(ローソク足チャートにおいて)
上画像では「パカッ」と大きな価格乖離(ギャップ)が発生している場所がありますよね。前日終値と翌日始値に価格乖離が起こると、その場所にはローソク足のない真空地帯のような空間が生まれます。これを「窓」と呼んでいます。
FXの場合、窓が開くのは金曜日の終値~翌週月曜日の始値の間です。FXは平日であれば24時間市場が開いているので、平日に窓が開くことは基本的にありません。(一部の早朝メンテナンス業者を除く)
FXで「窓がどうこう」言うのは、金曜日の終値~翌週月曜日の始値における乖離と考えてOKです。
ちなみに上画像では、翌週月曜日の始値はチャート下方向にあるので、この場合「下窓が開く」と呼びます。反対に、翌週月曜日の始値がチャート上方向にある場合、「上窓が開く」と呼びます。
国内株式やニューヨークダウなどの場合、平日であっても前日終値と翌日始値に結構な時間差が存在するので、割と頻繁に窓は開くように思います。まぁ、株式はあんま専門じゃないのでよく分かりません。
一部のFXトレーダーは、窓が開いたときに「よし、窓埋め狙うぞ!」と価格乖離が縮小する方向にポジションを持つことがあります。
上画像では翌週月曜日に下窓が開いているので、窓が閉じる方向(価格乖離が縮小する方向)にポジションを取ります。この場合はロング(買い)です。
窓は開いた瞬間から「埋める方向」に力が働くことが多いので、早朝一発目から市場参加できるユーザが有利です。早朝一発目、つまり早朝4:00(夏時間)の段階からポジションを取れる市場参加者が有利です。
サクソバンクが早いとか聞きますが、国内業者の多くは早朝6:00~7:00開始のFX業者が多いので、なかなか窓埋め参加は難しいと思います。
FXの場合、窓埋めを狙えそうな大きな窓が開くことは年に何度も起こらないので、私もあまり意識して「窓埋め現象」を検証したことがありませんでしたが、先日のとある値動きでおおよその答えが出せました。
窓が埋まるかどうかは、週末金曜日の終値の場所による。つまり、終値の場所次第では窓は埋まらない。
窓埋め失敗のケース。
私の経験上、窓は埋まることが多かったので、なかなか窓の埋まらないケースに出会って記録を残しておく機会に恵まれませんでしたが、埋まらないケースも普通にあるんですよね。金曜日終値が底値(トレンドの底)に位置している場合、窓が埋まらずにトレンドが先に進んでしまうケースもあるようです。一番取引高の多いユーロドルで起きるくらいなので、安易に窓埋めを狙うのは得策ではありませんね。
「埋まらない窓はない」なんて言葉を聞くことがあります。そりゃ通貨ペア自体が消滅しない限り、時間軸を無限に伸ばせばどこかのタイミングで開いていた窓が埋まるでしょうが、現実的に考えて1週間待っても全然埋まらずに、逆にどんどん乖離していってしまうのなら、それはもう窓埋め失敗と見なしてよいと思います。
いつまでも窓埋めに固執して、トレンドの逆ポジを握り続けないように気を付けましょう。
FXの場合、100pips以上の窓が開くことは非常に稀です。年単位でみても数回あるかないかのレベルです。その上、早朝から起きていなければならないし、窓が埋まるという確証もありません。朝なのでスプレッドも広がっている状態です。
きちんと過去30年分くらい遡って「窓が埋まるパターン」「窓が埋まらないパターン」の統計を取らないと答えは出ませんが、個人的には窓埋め手法はギャンブルの域を超えないと思っています。場所次第ではおいしいタイミングもありそうですが。
レバレッジを落として、遊び感覚のギャンブルでポジる分には面白いかもしれませんね。
国内FX会社のサクソバンク証券は、月曜日早朝3時から相場が開きます。
開始時刻 | 備考 |
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月曜日早朝3時~ | オーストラリア夏時間(10月第1日曜日~翌4月第1日曜日) |
月曜日早朝4時~ | オーストラリア標準時間 |
これは私が知っている国内FX会社の中で最速です。GMOクリック証券やDMM.com証券など大手FX会社でも、早朝6時~7時頃に相場が開くのが一般的なので、早朝から窓埋め手法を狙うのであればサクソバンク証券で相場参加するとアドバンテージが取れます。
FX歴 | 15年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |