一時話題になったニューヨークボックス手法。2009年頃に流行した手法です。
私がまだ初心者で、手探り状態でいろいろな本を読み漁っていた頃です。妙に名前だけ覚えていたので、記憶にありました。経験値を積みまくった現在、この手法は私の目にどう映るのか、ちょっと検証してみたいと思います。ちなみにこの手の「手法」と呼ばれるものは、全く信じていないタチです(笑)。
ニューヨーク市場が始まる直前の7時間をボックスに見立て、このボックスを抜けた方向に順張りする手法。
夏時間の場合 | 日本時間13:00~20:00の高値・安値 |
---|---|
冬時間の場合 | 日本時間14:00~21:00の高値・安値 |
通貨ペア | ドル円、ユーロ円、ユーロドル、ポンドドルなど、メジャー通貨ペアならどれでもOK |
---|---|
チャート足 | 15分足 |
利益・損失 | 利益幅20pips、損失幅30pips |
上画像チャートはユーロドルの15分足です。無作為にピックアップしてみました。
20pipsの利益確定に引っ掛かる前に失敗してます。(15pipsだったら取れてますね)
私が直感的に思ったのは「これ使えなくね?」です。
「メジャー通貨ペアならどれでもOK」と書いてありますが、ドル円とポンド円ではボラティリティ(値動きの幅)が全然違います。当然、利益確定や損失確定のpip数にも影響が出てきます。それなのに利益幅20pips、損失幅30pipsでどの通貨ペアも条件が同じである点に「何かいい加減だなぁ」と感じました。
相場を毎日見ている経験則で言っていますが、時間帯的に、ノイズでストップに掛かる可能性が結構高いんじゃないだろうか。ヨーロッパ時間の始まる直前の7時間をボックスに見立てた「ヨーロピアンボックス」というものもあるらしいですが、こっちの方がまだ取れるイメージが湧きます。
ブレイクを狙うのであれば、ヨーロッパ市場の前場(16:00~19:00)を狙わないと。
21:00~23:00の時間帯は経済指標が密集しているのは知っていますが、ブレイク後に乗り始めて、さらにそこから20pipsも毎回抜き取るのは難しいと思います。値幅の小さいドル円なら尚更。ブレイク前のもっと手前で乗らないと、20pips取れずにストップに引っかかるんじゃないだろうか。
この手法が話題になった2009年頃といえばクロス円が売り一色だった時代なので、ボラも大きかったのかな? 時代によって廃れるような手法なのか、そうでないのか、綿密に検証を重ねないと結果は出なさそうです。
まだマシだと思うヨーロピアンボックスでの、高値・安値を囲う時間帯。
夏時間の場合 | 日本時間 8:00~15:00の高値・安値 |
---|---|
冬時間の場合 | 日本時間 9:00~16:00の高値・安値 |
ヨーロッパ市場の前場(16:00~19:00)はブレイクが起きやすいので、こちらの方がマシ。
システムトレードに精通している人は、割と簡単にEAに組み込めそうなので、興味がある方はバックテクストしてみてください。
この時間帯に活発に取引されるのはユーロやポンドなので、これらの通貨に照準を敷いた方が勝率が上がるかもしれません。(通貨ペアを限定する)
FX歴 | 16年(2008年~) |
---|---|
年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |