FX歴9年 専業トレーダーと学ぶ FXの基礎・応用
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外貨預金とFXの違いについて

外貨預金を行うメリットはほとんどありません。外貨預金で外貨を保有していたからといって、日本国がデフォルト危機に陥ったときの預金封鎖対策にもなりません。
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目次
  • 外貨預金とFXの違い
  • 外貨預金とFXの違いを比較
  • 外貨預金を行うメリットはほとんどない

外貨預金とFXの違い

外貨預金もFXも「外貨を扱う」という点では共通していますが、外貨預金とFXでは根本的な仕組みが異なります。

外貨預金の仕組み

仕組みというほど大げさなものでもありませんが、外貨預金の仕組みは①円を外貨に両替してその外貨を保有する②満期になったら保有している外貨を円に両替して終えるといった手順を踏みます。これは想像した通りかと思います。外貨預金は銀行や証券会社で行うことができます。

外貨預金の仕組み

外貨預金のポイントは「日本円と何かの通貨」を為替取引しているという点です。

FXの仕組み

FXは外国為替証拠金取引のことで、担保となる証拠金(日本円)をFX会社にあるFX専用口座に入金することから始まります。

FXの仕組み

担保にする証拠金こそ日本円ですが、そこから始める為替取引は日本円を介した通貨ペアでなくても良いのです。ドル円(USD/JPY)やユーロ円(EUR/JPY)などのクロス円ペアのほかにも、ユーロドル(EUR/USD)、ポンドドル(GBP/USD)、ユーロポンド(EUR/GBP)といった様々な通貨ペアを取り扱うことができます。また、証拠金にレバレッジを掛けて、元手以上の取引ができる点もFXの大きな特徴です(レバレッジ取引)。

外貨預金とFXの違いを比較

外貨預金とFXの違いを比較してみました。外貨として米ドルを保有する場合を例にします。

外貨預金 FX
取引コスト
(1米ドル)
30銭~2円以上。 0.3銭~0.5銭程度。
必要資金 外貨と同等金額の日本円。 レバレッジを掛けることで最大25倍の外貨運用が可能。(外貨の1/25の日本円で済む)
為替レート 顧客レートまたは銀行間レート。 銀行間レート。
金利 数ヶ月に1度または満期一括。 金利ではなく2国間の金利差(スワップポイント)。スワップポイントは決済時に付与されるまたは途中で引き出しが可能(FX会社による)。
決済期限 無制限まはた満期あり。満期が設定されている場合、途中で解約する場合には中途解約金が発生。 なし。
税金 利息分は源泉分離課税20%(所得税15%+住民税5%)。為替差益分は雑所得として総合課税される。(※) 申告分離課税20%。
(所得税15%+住民税5%)(※)
為替変動 外貨を保有している状態なので、円高に振れたら為替差損になる。 円で外貨を保有したり、外貨で円を保有することもできるため、円高局面や円安局面でもポジションの取り方次第で為替差益を上げることが可能。

※2013年1月1日~2037年12月31日までの25年間、所得税額に対し2.1%の復興特別所得税が課されます。同期間中の税率は20.315%(所得税15.315%+住民税5%)になります。

取引コスト

為替とは別に資金から引かれる取引コスト。外貨預金の場合、為替手数料とも呼ばれています。FXの場合には売値と買値の差(スプレッド)が主な取引コストになります(店頭FXの場合)。外貨預金では、FXよりも何百倍もの取引コストが掛かることが分かります。30銭~2円というのは、1米ドルに対しての取引コストなので、1万米ドルを保有する場合には、取引コストが3000円~2万円ということになります。※1万米ドルは、ドル円レートが1米ドル=100円のとき、100万円分の外貨になります。

必要資金

為替レートが1米ドル=100円とき、1万米ドルを保有するには100万円が必要になります。FXの場合、レバレッジを利用することができるので、国内業者の最大レバレッジ25倍で1万米ドルを保有する場合、4万円の証拠金で済みます。ただし、25倍では為替レートの変動によって証拠金が尽きてしまうリスクが大きいため、FXを外貨預金のように運用するためには、レバレッジを1倍以下に設定するのが定石となります。

為替レート

為替レートには顧客レート銀行間レートがあります。これらの大きな違いはリアルタイムであるかそうでないかです。リアルタイムで取引されるのが銀行間レートです。一方、顧客レートは銀行間レートを元に1日1回決められる為替レートのことで「仲値(なかね)」と呼ばれています。私たちが銀行で為替の両替をする場合、顧客レートで取引が行われます。FXでは、リアルタイムに値が動く銀行間レートでの取引になります。

金利

外貨預金には外貨普通預金と外貨定期預金があります。外貨預金サービスによって金利は数ヶ月に1度または満期一括の場合などがあります。FXは2国間の金利差に相当する金額(スワップポイント)を受け取ったり、逆に支払ったりします。スワップポイントは毎日付与され、FX会社によっては随時引き出すことができます。

決済期限

外貨預金のサービスによって、無制限と満期が設定されている場合があります。満期が設定されている場合、途中で解約する場合には中途解約金が発生します。FXは、マーケットが開いていればいつでもポジションを取ったり決済することができます。

税金

外貨預金では、利息分は源泉分離課税20%(所得税15%+住民税5%)、為替差益分は雑所得として総合課税されます。FXでは、申告分離課税20%になります。ただし、2013年1月1日~2037年12月31日までの25年間、所得税額に対し2.1%の復興特別所得税が課されるため、同期間中の税率は20.315%(所得税15.315%+住民税5%)になります。

為替変動

外貨預金は円で外貨を保有している状態です。円安に振れれば為替差益になりますが、円高に振れれば為替差損となります。利益を上げられる選択肢が「円安局面」の1つしかないということです。FXは外貨預金とは根本的に仕組みが異なり、円で外貨を保有することも、外貨で円を保有することもできます。そのため、円安局面でも円高局面のどちらでも利益を出すことができます(ロングとショート)。

外貨預金を行うメリットはほとんどない

上記のように、外貨預金を行うメリットはほとんどありません。外貨預金をするくらいなら、FXでレバレッジを1倍に設定して、ドル円(USD/JPY)の買い(ロング)なり、ユーロ円(EUR/JPY)の買い(ロング)なりを行っていた方が、取引コストの面でも決済自由度の面でも断然有利です。まさに「無知は罪なり」です。

銀行

預金封鎖の対策にもならない

また、外貨預金で外貨を保有していたからといって、日本国がデフォルト危機に陥ったときの預金封鎖対策にもなりません。外貨預金で外貨を保有していたところで、引き出しには国内の金融機関を利用しなけれならないためです。それは海外に銀行口座の開設を行っていても同じです。マイナンバー制度の適用によって、国内だろうが海外だろうが国民ひとりひとりの資産状況は日本政府に全て把握されているからです。

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