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FX歴16年 相場と生きる。
最終更新日 2023/11/30

FX会社が倒産したら私たちの口座資金はどうなるの?(分別管理)

FX取引を行うためにFX会社に預けた運用資産は、金融商品取引法によって分別管理が義務付けられており、万が一FX会社が破綻・倒産した場合でも、顧客資産は保護されるようになっています。
目次
  • FX会社の倒産(信用リスク)
  • 分別管理とは
  • 分別管理の種類(方法)

FX会社の倒産(信用リスク)

FX取引を行う際には、為替差損による元本割れをはじめ様々なリスクが伴います。

私たちはFX会社に作成したFX専用口座に運用資金を預けています。そのため、「万が一取引先のFX会社が破綻・倒産した場合、私たちの口座資金が返還されない可能性があるのでは?」と考える方も居るかと思います。

結論から先に述べますと、FX取引を行うためにFX会社に預けた運用資産は、金融商品取引法によって分別管理が義務付けられており、万が一FX会社が破綻・倒産した場合でも、顧客資産は保護されるようになっています。

分別管理とは

分別管理とは、顧客資産と預け先の金融業者の固有資産とを分別して管理する仕組みのことです。分別管理では、分別先の金融機関等に顧客資産を預けることにより、万が一金融業者が破綻・倒産しても分別先の顧客資産は保護されます。

分別管理

FX取引ができるようになったのは、1998年の外国為替及び外国貿易法(外為法)が改正されてからなので、FXは比較的新しい金融商品でといえます。そのため、取引開始直後は法整備が整っておらず、悪質な営業を行う金融業者も多く存在しました。

その後、徐々に法整備が進み、「FX会社は金融庁に営業の届け出を行わなければならない」「顧客資産は分別管理をしなければならない」といった法律が定められるようになりました。

分別管理の義務化

顧客資産の分別管理については、金融商品取引法において以下のように定められています。

金融商品取引業者等は、その行う投資運用業(有価証券又はデリバティブ取引)に関して、内閣府令で定めるところにより、運用財産と自己の固有財産及び他の運用財産とを分別して管理しなければならない。

この法律を破った場合、FX会社には業務停止命令など厳しい措置が取られるようになっています。そのため、ほとんどのFX会社は分別管理を徹底しており、顧客の資産は安全に守られる仕組みが整っています。有名FX会社であればまず分別管理を怠っているようなことはありません。確認しておきたい場合には、該当FX会社のホームページなどで分別管理に関する文言などを確認することが出来るかと思います。

分別管理の種類(方法)

分別管理の種類(方法)については、店頭FX取引業者であるか、取引所FX(くりっく365)業者であるかによって異なります。

店頭FX取引業者の場合、分別管理の方法として信託銀行に顧客資産を預けるという形態を取っているFX会社が多いです(信託保全)。一方、取引所FX(くりっく365)業者の場合、東京金融取引所が顧客資産を預かります。

店頭FX取引 取引所FX(くりっく365)
分別管理先 信託銀行 東京金融取引所

信託保全の受け手となる信託銀行には、三菱UFJ信託銀行、三井住友銀行、みずほ信託銀行など、大手信託銀行などが名を連ねています。どこの信託銀行に顧客資産を預けているのかはFX会社によって異なるため、気になる方は各FX会社のホームページ等で確認してみてください。

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管理人
FX歴 16年(2008年~)
年利 8~15%(破産確率を考慮)
投資スタイル
デイトレードが中心(原則持ち越しなし)
大切にしていること
  • 長く勝ち続けること。
  • 無理をしないこと。
  • 欲が出たときこそ危ない。
  • 元手あっての世界。