私はFX歴が16年を超えますが、得意な通貨ペアはドル円とユーロドルの2種類しかありません。
触ったことのある通貨ペアは他に、ユーロ円、ポンド円、豪円、フラン円、ポンドドル、オジドル、ドルスイス、ユーロポンドなどがありますが、安定して利益を出せる得意通貨ペアはドル円とユーロドルの2種類だけです。FX歴が長くなればそれに比例して扱う通貨ペアも増えていく、という訳でもありません。通貨ペアによって為替チャートや値動きの特徴が異なるため、熟練度によって通貨ペアが増えていくというよりは、特定の通貨ペアにおける取引精度に磨きが掛かっていく感じです。
得意な通貨ペアは多いに越したことはありませんが、FX初心者の人はまず、自分の得意とする通貨ペアを1つ見つけ出しましょう。
為替相場を16年間見てきた私の感想です。といっても、ドル円、ユーロドル、ユーロ円以外の通貨ペアに関しては、そこまで高いレベルで値動きに精通している訳ではありません。あまり勝てる気がしない通貨ペアは必然的に触らないようにしてきた経緯があるので。ここではドル円、ユーロドル、ユーロ円の値動きの特徴に関してそれぞれ紹介したいと思います。
スプレッドが0.3pips前後と取引コストも非常に小さく、また5分足など短い足から日足以上の長い足まで、どの時間軸においても高いパフォーマンスを上げることができる通貨ペアです。値動きは比較的緩慢ですが、一度方向が決したら一方通行になることもしばしばあるため、損切せずに放置していたらとんでもない場所まで連れていかれる油断ならない通貨ペアです。FX上級者でもドル円に苦手意識を抱いているプレイヤーは多く、なかなか難解な一面もあります。個人的にはユーロドルの次に取引しやすい通貨ペアです。
難易度 |
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上級者向け(ただし慣れれば非常にやりやすい) |
値動きの信頼性 | |
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スキャル | ★★★★ |
デイトレ | ★★★★★ |
スイング | ★★★★★ |
私が最も信頼している通貨ペア。とにかくサインが発生した後の値動きには高い信頼性を持てます。取引高・流動性No.1の通貨ペアで取引コストも0.5pips前後と非常に小さい。テクニカル的な値動きに対しては一番素直に動くんじゃなかろうか。上下のストップを狩りながら動く特徴があるため、逆張りトレーダーはユーロドルに対して苦手意識が強いかもしれません。個人的には1番取引しやすい通貨ペアです。
難易度 |
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中級者向け(慣れれば非常にやりやすい) |
値動きの信頼性 | |
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スキャル | ★★★ |
デイトレ | ★★★★★ |
スイング | ★★★★ |
私がFX初心者(5年目くらいまで)の頃によく触っていた通貨ペアなので、値動きに関しては結構詳しいです。ユーロドルとドル円に精通した今から振り返れば、「なんでこんな難しい通貨ペアを触っていたんだろう」と疑問に思うくらい難解です。これはユーロ円に限らず、ポンド円、豪円などのクロス円ペア全般にいえる傾向です。高値安値といったチャネル内に一旦収まる傾向があり、逆張りが比較的有効な通貨ペアだと思います。(今は分かりませんが、昔はそんな印象がありました)
難易度 |
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上級者向け(難しい) |
値動きの信頼性 | |
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スキャル | ★★★ |
デイトレ | ★★★★ |
スイング | ★★★★ |
ユーロ円などのクロス円ペアは、比較的長い時間軸の方が綺麗に推移する傾向にあるため、デイトレードよりもスイングトレードの方が適しているかもしれません。
余談になりますが、1つの通貨ペアに精通するようになったら、その通貨ペアと相関性の高い通貨ペアも同時に極めていくことで、より精度の高い取引ができるようになります。具体的には、ユーロドル(EUR/USD)の取引に精通したら、同じドルストレートペアであるドル円(USD/JPY)やポンドドル(GBP/USD)などの相関関係も考慮に入れられるようになると、取引精度が相乗的に高まります。
FX歴 | 16年(2008年~) |
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年利 | 8~15%(破産確率を考慮) |